130386Raのスタートアップな日々

2010年からスタートアップのサポーターとして活動してきた記録と、サポーターに飽き足らず50歳を過ぎてプレイヤーサイドに身を投じたへそ曲がりなおじさんがスタートアップについて諸々お伝えしているブログです。

京都の注目スタートアップ フード関連編 Part 2

京都の注目スタートアップ フード関連編Part2は、office cafe 、置き弁、TAVENAL、Natural Life Syleの4つの業態で健康と食に関するソリューションを提供する 株式会社Smileyを紹介致します。

 

『IT企業の社長だったからこそ気付けた健康と食事の関係』

株式会社 Smileyの矢津田社長は、もともと、というより現在も株式会社AIVICKというIT企業の社長である。最初のサービスとなるoffice cafeを始めたきっかけとしては社員であるエンジニアの食生活に問題意識をもったからだそうだ。仕事がら夜おそくまで残業が続き、多くのエンジニアたちは仕事を中断させることを嫌う。そのため、ついつい食事はカップ麺やコンビニ弁当ばかりを食べて、中には生活習慣病にかかる社員まで出てきたそうだ。(若干耳が痛い)

そこから、農家や養豚場、食品加工工場などに足を運んだり、色々な研究者に会いにいったりしてかたっぱしから食に関する情報を集めたそうだ。そこから、最初のサービスとなるofiice cafeを立ち上げたのだそうだ。

 

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『栄養バランスが良いだけでなくおいしく食べられることへのこだわり』

栄養バランスの良い食事をお弁当という形で社食として提供する。一言で言ってしまうとこれだけなのだが、このお弁当がとにかくおいしいのだ。どうにも、栄養バランスに優れた食事と言うと病院食のような塩味が足りないとか、野菜ばっかりの精進料理のような食事をイメージしてします。しかし、このお弁当は、出汁や肉などの様々な食材にもこだわっていて、どのメニューもとてもおいしいのだ。

(ちなみに、ちゃんと会社で試食もさせて頂いたし、Startup Weekend Kyotoでもお弁当を提供していただいていて自分の舌で確かめた感想だ。)

とにかく提供するSmileyの側が、おいしく食べて欲しいということに相当こだわっているのだ。

その一つが、企業が社食として導入する場合に、同時に加温器や冷蔵庫も貸出を受けられるサービスだ。コンビニの弁当をレンジでチンすると、付け合せに入っている生野菜やポテトサラダまで温まってしまって、まずいと感じた経験があるだろう。office cafeが提供する弁当では温かいものと、生野菜や煮物などを別々に提供している。これを、温かいものは加温器、冷たいものは冷蔵庫に入れておけば家で食べるのと同じように食べることが出来るのだ。

 

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あ、もう一点こだわりを付け加えると、付属のお箸は国産檜を使用していて捨てるのがもったいないようなクオリティーを確保している。

 

 

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『健康にいいお弁当を届けるための新たな取組』

美味しい健康弁当というだけのサービスなら他にも手掛けている企業はあるだろう。それだけにとどまらないのが、この会社の面白いところだ。

新たな取組として、東京で置き弁当というサービスを始めている。社食のサービスは、社員食堂を設けていて、昼食時間が決まっている大企業にはマッチするだろうが、スタートアップや中小企業では事前に食事を予約することに抵抗があるかもしれない。そんな会社でも導入出来るのが置き弁当のサービスだ。サービスの内容は、名前から想像してもらえばわかるだろう。いわゆる富山の薬売りと同様だ。毎週火曜にオフィスに弁当が送られてきて金曜日に回収される。その間に食べた分だけの料金を支払うのだ。

ここには、テクノロジーが隠されていて独自の封入技術を活用することにより無添加のお弁当をDAY+4日の消費期限を実現させている。これにより、火曜配送、金曜回収ということを実現させているのである。残念ながらこのサービスはまだ、東京近隣のみでの展開のようだ。

もう一つは、社食や宅配ではないリアルな店舗の展開である。こちらの方はおひざ元の京都桂川の方でTAVENALという名前で無添加のバランスのとれたメニューのお弁当やサラダ、おばんざい、スープを提供するお店だ。

 

医療財政の逼迫が叫ばれる中、Smileyの提供する健康食がサラリーマンの昼食に革命を起こす日はそう遠くないだろう。

 

株式会社 smilley HP:

smiley.co.jp