130386Raのスタートアップな日々

京都で働くstartupサポーター

Startup Weekend Kyoto Aug.3~5 part2

 長かった54時間が終わった。そして、強烈な疲労感と脱力感そして眠気が残った。本当は、前回に引き続き3日目の様子をレポートっぽく書くつもりだったが早速にStartup Datingで取材に来てくださった江口さんが各チームのレポートを書いて下さっている

http://www.startup-dating.com/2012/08/startupweekendkyoto-report/ のでここではorganizerという立場でこのイベントに関わった当事者として思いや知られざる経緯そして今後の課題について書いてみる。

 

突然の申し出

 

 このイベントに関わるのは、去年の8月、11月に続いて3回目になる。

一番最初に今回のorgainerのメンバーで当時KRPの入居企業テナントのファウンダーで取締役を務めていた山下大介氏から、京都でこんなに面白いイベントを開催したいという打診を受けたのは、確か一昨年の冬だったと記憶している。京都GTUGで山下氏と活動を共にしていた寺戸とこの話を聞いたとき面白そうなんでやってみようか?と軽い気持ちで「やりましょか?」と答えたような気がする。それから、イベントの詳細の情報をとろうとしても、当時のStartup Weekendの情報はUS本国のもので、英語のものばかりだった。唯一の頼りは、東京のイベントに参加した山下氏から得られる情報だけだった。それでも、山下氏の情熱となんとかこの面白いイベントを京都で、KRPでやりたいという3人の思いだけで2011年のGWに開催することを決めた。

 

運命の3月11日

 

 2011年GWに開催だけは、決めたもののいかんせん自分達が本当に見聞きしていないだけに集客やスポンサーを集めるのも全く説得力がない。それではと、一度自分達の目でイベントを見に行こうと決め、寺戸と二人で東京へ行くことにした。それこそが、運命のあの日、そう2011年3月11日である。たまたま、午前中に仕事をこなさねばならなかったため15時16分発京都発品川行きの新幹線でZynga Japanのオフィスに向かおうと京都駅に行った。おそらく地震が発生した時刻には京都駅の強固なところに居たのだろう。京都でもオフィスにいた連中は随分揺れたと言っていたが当の2人はまったく気づかず10分後くらいに新幹線のホームに立っていた。妙に新幹線が遅れており、電車が大幅に遅れているとのアナウンスだけがあった。そのため、自分としては、少しでも早く会場に入りたいと思っていたので一本前の新幹線に乗ろうと寺戸を促した。しかし最終的には、この新幹線にのることは諦めた。結果的には、寺戸のこの判断が功を奏したのかも知れない。その5分後には、東日本で何が起こったのか?を知ることとなった。もし、この時新幹線に乗っていたなら多分名古屋あたりで新幹線に缶詰になっていただろう。兎にも角にも、このStartup Weekend Tokyoは中止となり、同時にGWでの京都開催も中止に追いやられた。

 

2011年8月 東京以外で初めてStartup Weekendを開催

 

 そんなこんながあったものの、ようやく2011年8月Startup Weekend Kyotoを東京以外で初めて開催した。正確に言うと、このラウンドはStartup Battle(祭り大会)と銘打って東京、京都、福岡で同じ月に週を分けて開催した。正直に言うとこの時は、参加者に何を提供するかまで考えが及ばず兎に角開催するんだというモチベーションのみで邁進したような気がする。そんな中でも協力を頂いたはてなの近藤社長、のぞみの藤田社長、ゆめみの深田社長そしてe-agencyの甲斐社長のご協力で無事開催することが出来た。この場をお借りして、厚く御礼を申し上げたい。

 

三度目のStartup Weekendに寄せた想い

 

 そんなこんなで、2回の開催を終え今回3度目を迎えたわけだが前2回とは明らかに違うモチベーションで今回のイベントを迎えた。コンセプトとして持ったのが、一番アントレプレナーに会って接点を持てるイベントだ。参加者には『起業を目指して欲しい』これは純粋な一つの希望である。ただ、やはりやるからには、例え起業を目指さなくても、参加者に少しでも満足して帰ってほしいとの想いがあった。そのためには、今まさにStartupを経験している旬の経営者に集まってもらい生きた知識を得てもらうのが得策だと考えた。このため色々なイベントに顔を出しその場でメンターを依頼したり、KRPの町家スタジオで接点を持っている起業家たちに声をかけまくった。その甲斐があって多くの若手起業家の方々にご賛同頂くことが出来た。

 

 そしてもう一つ。京都発世界へを体現するためにアジアのカンファレンスに参加させるたいと考えた。このため負担を軽減するために航空チケットをプレゼントしたいと考えた。その想いを共有して頂きほとんど見返りのない状態でスポンサーに名乗りを挙げて頂いた、Movida comunications(株)、chatwork (株)、(株)paperboy&co、(株)フューチャースピリッツ、(株)マルチメディアスクール・ウエーブ、(株)ロックオンの各社様には感謝しても、し尽くせません。また、スポンサー企業の皆様方が、協賛を頂くだけでなくメンターや運営サポートまでご協力頂いたことをこの場を通じて皆様にお伝えし感謝の意を表したいと思います。

優勝チームがどこのどんなカンファレンスに参加するかは改めて発表したいと考えています。

乞うご期待下さい。

 

今回のStartup Weekendを通じて見えてきた課題

 

 今回は多くの若手の参加者を迎え、非常に意義深いイベントに出来たと考えている。その反面、今後解決すべき課題も見えてきたのでここに記しておく。

 

 ①イベントに勝ち抜くためやお金を稼ぐためだけでなくグローバルな本質的な問題解決に繋がるサービスを作り上げること

    

ジャッジの藤田さんからも指摘があったように、マネタイズより重要視すべきなのは世の中の何に問題意識を感じ、それをどういった手段で解決するか?ということだ。しかも、それは日常的なありきたりの問題ではなく、世の中をよくするサービスの提供であることなのだろう。

メンターの帝都久里寿さんは、こう言っていた。『なぜこのサービスをやろうと思ったのですか?そのpassionがなければ駄目だ』と。

 

この部分の重要性をもって伝えていかなければならないと感じた。

 

 ②意思決定のプロセスやビジネスモデルの構築などStartupに関するスキルの向上を図る

年に数回イベントを開催するだけでなく継続的かつ体系的にStartupのスキルを学ぶ場を作り出すことが重要だと感じた。今回のイベントでもブレストに時間を掛けすぎてなかなか開発のステージに進めないチームが多かった。これらは、本当は意思決定の手法やリーンスタートアップの手法など必要なスキルを身に着ければもっとスムーズに展開できると感じた。

 

 ③本当の意味でのStarを生みだす

「ままごとは、本当のママが生み出されるからいいのだ。本当のママが生み出されなければそれはただのお遊びに過ぎない。」懇親会で今村さんが語った名言だ。今までは起業の体験が出来る場作りに過ぎなかったけれども、今後このイベントから真の意味で成功するチームを生みだす場にしていく事こそ重要だと考える。

 

 ④参加者、参加候補者のコミュニティー化

今回初めて参加者にFBグループを作成した。しかし、東京に比べるとまだまだ、コミュニティーのパワーが弱い。京都、大阪における起業志望者の結びつきを強化したいと考えている。今回の参加者と過去の参加者を繋ぎ合わせることもやっていきたい。

 

なぜStartup Weekendのorganizerをするのか?

   

今回、イベント開催前にプレイベントを開催した。この時になぜorganizerをするのですか?ということを聞かれた。『京都発世界へ』という企業を産み出したいというのが大きな動機だ。ベンチャーは100社に1社しか成功しないと言われている。ならばそれは、逆に言えば、100社起業すれば1社成功するということだしチャレンジする人間が多くなればなるほど成功する企業も増えるということだと考えている。純粋にそういう人達にすこしでも役に立ちたいと考えている。でも単純に言えば好きだからやっているとうのが本音かもしれない。

 

京都に対する想い、KRP社員としての想い

 

京都という場所は、イノベーションを産み出す最高の場所だと思っている。常に自然と歴史を感じることが出来て、人の賑わいもあり外国人との交流も容易だ。また、優秀な大学生もたくさんいる。東京の雑踏の中にいるよりもずっとイマジネーションが高まると感じている。

だからこそ、外から京都に来て欲しいし、京都から世界を驚かせる事業を産み出すことに少しでも関与したいと考えている。

 

自分は、KRPの社員としてこの活動に参画している。それは、KRP自身がただの企業が集積したビル群ではなく、イノベーションを産み出す場として機能しようとしている意思に他ならない。 自分の活動が少しでも、KRPのブランド向上に繋がればと思っている。

 

 最後に、毎回なし崩し的に審査委員長をしていただいているはてなの近藤社長から「回を重ねるごとにレベルが上がってきている。これからも、継続していって欲しい」とのご感想を頂いていることをお伝えしておきます。

 

 おそらく今後もStartup Weekendの活動をサポートしていくだろうし、今回出てきた課題をクリアできるような活動を行なったいきたいと考えている。