Startup Weekend Kyoto Nov 16~18
日本で初めての学生だけのStartup Weekend
11月16日から18日の日程で4回目となるStartup Weekend Kyotoを開催した。今回は、GEW(Grobal Entreuprenureship Week)の一環としての開催だ。1週間前に大阪で開催されたこと、告知期間が短かったことなどから参加者が集まらないのでは?との懸念もあったが、遠方からも参加を頂くなど約50名の参加者が集った。今回学生だけで開催した詳しい理由については、以前のこのブログに書いているので割愛するが若い学生に起業の体験をしてもらいたいというのが一番大きな理由だ。
学生だけとは思えないレベルの高さ
参加者の感想は、学生の皆さんのブログに譲るとして、ここでは運営者としての開催した正直な感想を述べてみたい。プレゼンを終えての感想としては学生だけとは思えないようなレベルの高さを感じた。最終プレゼンの時に挙手してもらったのだが、約半数はこのようなStartupのイベントに参加したのが初めてだったというのは意外だった。やはり、お金を払ってでも週末の3日間でイベントに参加しようと思うだけあって、素養の高い人材が集まったのだろう。ちなみにレベルが高かったというのは、個人的な意見ではなく、ジャッジの皆様から頂いたご忌憚のない意見でもある。終了後の交流会でも、自分達のサービスがどうだったか?についてジャッジの先輩起業家からアドバイスをもらうチームも多く学習意欲の高さも目立っていた。
最優先に考える事項とは?
今回イベントが最終日に近づくにつれ、よく受けた質問が審査基準についてだった。このイベントはコンテスト形式で優勝者を決めるのだから、当然と言えば、当然のことだろう。なかでも、マネタイズとサービスの出来(アイデアの面白さとその完成度)はどちらを重視するのですか?という質問が多かったように思う。ビジネス化するアイデアだし、そもそもお金がなかったらサービスを作ることすら出来ないのだからマネタイズについての考察は必要であると思う。しかし、決してそれが最優先だとは思わない。そもそも使われないアプリやサービスに何の意味があるのだろう?
『今まで世の中になかったようなサービスなのか?』
『それを使えば何らかの重大な問題が解決するのか?』
『従来のサービスより圧倒的に使いやすいものなのか?』
こういった点が満たされていなければ、いくらお金の儲け方に合理性があっても意味がないだろう。かつて、ジャッジで参加して頂いた、ゆめみの深田社長は流行るサイト、アプリ作りが出来れば後から稼ぐ手段をつけることは可能だという趣旨のアドバイスをされていた。Facebookやtwitterなどを例にだすまでもなく、抜群に使われるサービスを作れるかどうかは何事にも優先するはずである。
いいビジネスアイデアを発掘するには?
交流会で出ていた意見として、その場で思いつたアイデアでのピッチでは難しいといものがあった。この部分についてはある種Yesで、ある種Noではないかと思っている。Startup Weekendのピッチのためにアイデアを練りこんでくるというか、準備してくるというのではなく、常に世の中で起こっている様々なことに興味をもって問題意識をもって欲しいといことだ。それは、当然一つではなく、多ければ多いほどよい。それは、自分の別のアイデアや他人のアイデアと組み合わせることによって本物に近づくことが出来ると考えるからだ。先日チョコレートのコンテストで2年連続世界一になった、コヤマロールの小山進シェフは、「その気になれば、AKBからもNARUTOからも学びはある。イノベーターとは、他の人が気にも留めないような物事にも問題意識をもって徹底的にこだわり続けていける人のことである。」と言っていた。
是非学生のみなさんには、世の中で起こっている多くの物事に興味(関心)を持ち、『どうすればそれが実現できるか?』
『どうすれば問題が解決するのか?』について徹底的に考え抜く、そしてそれをメモすることを試して欲しいと思う。そして時折そのメモを見返して、多くに人の意見を聞いてみて欲しいと思う。(中には「もうやってますよ。」と言っていた参加者もいたが・・・。)
この辺の手法は、「思考の整理学」という本に載っているので参考にして欲しい。
京都のStartup支援について
今回のイベントで、冒頭にコネクトフリーのクリストファーCEOが京都イノベーションバレー(https://www.facebook.com/innovationvalleykyoto)という話をしていたように京都でのStartup支援の環境は申し分ないものがあると思っている。今後も、Startup Weekendを開催するだけでなく、「京都から世界を変える起業家」を生み出すべく努力していきたいと考えている。
今回も多くの皆様にご協力を頂いた。学生向けに参加費を補助するためにご協力を頂いたモビーダコミュニケーション株式会社様、食事代補助にご協力頂いたフューチャースピリッツ株式会社様に厚く御礼を申し上げたい。また、優勝チームに今後の開発継続の環境をご提供頂いたシェアカラスマ様のご協力にも感謝申し上げたい。
福井、東京からこのイベントのジャッジのたまにわざわざ駆けつけて下さった今村社長、近藤社長、そしてひっそりと土曜日の晩にも顔を出してアドバイスを頂いた藤田社長本当にありがとうございました。
最後に3日間長時間に渡りコーチを頂きました、クリストファーさん、洛西さん、山下さん、古荘さん、荒川さん、藤原さんそして急遽ご参加頂きアドバイス頂きました末永さん本当にありがとうございました。
【追伸】
優勝チームの「bookmend」がGrobal Battleで世界に挑戦しています。是非清き一票をお願い致します。
【ご参考】
思考の整理学
- 作者: 外山滋比古
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1986/04/24
- メディア: 文庫
- 購入: 88人 クリック: 818回
- この商品を含むブログ (718件) を見る
丁寧を武器にする
- 作者: 小山進
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2012/11/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る