130386Raのスタートアップな日々

2010年からスタートアップのサポーターとして活動してきた記録と、サポーターに飽き足らず50歳を過ぎてプレイヤーサイドに身を投じたへそ曲がりなおじさんがスタートアップについて諸々お伝えしているブログです。

オールブラックが教えてくれた"enjoy"すること 『Startup Weekendは楽しいの?シンドイの?』

 楽天の日本シリーズ制覇の興奮覚めやらないところだが、個人的には楽天優勝の前日に見た世界一のNZ代表ラグビーチーム『オールブラックス』対日本代表の興奮もまだ覚めていない。

オールブラックを見ていて思い出したことがあるので、あと2週間を切った『Startup Weekend Kyoto』に絡めて書いてみる。

 

オールブラックが来日して思い出した”enjoy"するということ 

 

 大学3年生の時だから、もう20年以上も前のことだ。当時からダントツで世界一だったオールブラックスのコーチを務めていた方が来日していて、たしかだれかOBの方のつてだったと記憶しているのだが、試合前の2日間ほど指導を受けたことがあった。

 非常にありがたい話で、当時決して強豪校とは言えない大学のチームを指導して頂いたうえにリーグ戦を観戦してくださったのだ。残念ながら世界一のコーチのかいなく、この試合には敗れてしまった。さらに、試合が終わったあと、このコーチが発した一言に私は自分の耳を疑った。

 “Did you enjoy?"

 試合には僅差で敗れ、確かこの試合が4年生の引退試合だったと記憶している、そのような状態「楽しいわけないやろ?」すぐさまそのように思った。

だが、彼は続けてこう言ったのだ。「力を全て出し切りましたか?」と。“enjoy"とは笑うような楽しいことではなく、持っている全ての力を出し切ることだそう教えられたのだった。

 さらに後になって自分が身を持って知ったのは、“Did you enjoy?" この問いに”Yes"と答えようと思ったら、その試合だけでなく、練習や体調管理、相手の分析など勝つためにやるべきことをやりきらなければ、そう答えられないということだ。20数年ぶりに来日したオールブラックスを見て改めて“enjoy"することの重要性を思い出した。

 

『Startup Weekendは楽しいの?シンドイの?』

 

 Startup Weekend Kyotoがあと2週間に迫ってきた。先日、Startup Weekend JapanのFacebookのタイムラインに代表のLeeに対してエンジニアがStartup Weekendに参加したがらない訳というような記載があった。非常に分かりやすく誤解を招く言い方をすると、『口のうまい営業にこきつかれて、本来やりたい(発揮したい能力)を発揮できない。だからエンジニアは参加したがらない。』というような趣旨であった。

 

 これって結構問題だと思った。実際にIT企業って、エンジニアが自分の作りたいものを作ってビジネスに出来る。それが良さだと思う。『本当に自分が作りたいもの=世の中の人が求めているもの』になった時にビジネス化出来るチャンスになって、Startupに繋がるだと思う。でも、食わず嫌いというか、そういう固定観念を多くの人が持ってしまうとせっかく、ITのStartupやMakersといった、実際に手を動かす人がイニシアティブを持つ社会をもっと広めたいというのもStartup Weekendの意義だと思っている。それだけに、『これってなんとかせんといかんな。』と思っている。

 

 僕自身は、Startup Weekendって面白い、楽しいってずっと言い続けている。けどいろんな人を誘った時、やはり拘束時間も長いし充実しているけどシンドイって言われることも結構ある。実際には、参加してみないと分からないことが多いし、自分自身がうまく魅力を伝えきれていないと感じることも多い。で、タイトルの質問『Startup Weekendは楽しいの?シンドイの?』の答えだが、やっぱりどちらもイエスなんだと思う。そんなドMなイベントが面白いのかと言われるてもやっぱり面白いのだ。

本当に起業ってしてみたら困難の連続だしどんなに好きでも、どんなに社会的使命のあることでもやり抜くってやっぱりシンドイことだと思う。ここでは、そんな体験すなわち“enjoy"して欲しいのだ。

 

このイベントに関わる人みんなが”enjoy"して欲しい

 

 さて、と言いつつも運営をやる立場もかなりシンドイ。当然日常は、別に仕事をしているし、ジャッジ、メンター、スポンサー集めから参加者集め、会場手配などなど多くのメンバーが頑張ってくれている。

でも、TEDxKyotoに参加して、経験した本当のホスピタリティーって参加する人だけでなく、運営するスタッフも楽しめないと本当にいいイベントにはならないと思う。今回は、結構がんばってVCのスポンサーやジャッジやメンターの充実を図った。京都では、ようこんなメンバー集まったなーというくらいすでに有名な人から、これから売り出し中となる人まで多彩なメンバーが集まってくれる。自分自身、何か新しいものが生まれるのではとワクワクしている。

 

今からでも遅くないので、是非エントリーしてこのイベントを“enjoy”してみませんか?

 お申し込みは、こちらから

  http://kyoto.startupweekend.org/