130386Raのスタートアップな日々

2010年からスタートアップのサポーターとして活動してきた記録と、サポーターに飽き足らず50歳を過ぎてプレイヤーサイドに身を投じたへそ曲がりなおじさんがスタートアップについて諸々お伝えしているブログです。

STARTUP KANSAI 復活イベントに参加してきましたー

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4月26日に2年間ほど中断していたSTARTUP KANSAIの復活イベントに参加した。このイベントはU35の起業家達が、投資家や支援者たちと交流するイベントとしてスタートし大阪や京都などで行われてきた。参加する起業家もITベンチャーだけでなく、デザイン系やアパレル系など多岐に渡り、色々な交流を生み出してきた。様々な事情で2年ほどブランクがあったが復活するというので顔を出させて頂いた。

 

起業までの経緯が非常に対照的な起業家の興味深いお話

今回のイベントでは、2人の起業家の方の講演が行われた。主催者が意識してか、せずか分からないが起業までの経緯が対照的であった。

お一人が、飲食業界の人材紹介に特化したCOOKBIZ( http://cookbiz.jp/company/ )の藪ノ賢次氏で一度も就職することなくStrarupし、もう10年以上ベンチャー企業経営一筋の起業家だ。

もうお一人は、NTTから独立し昨年起業したばかりという空色( http://solairo.co.jp/ )の中嶋洋巳氏だ。

両社ともに、関西のイケてるベンチャーとして売り出し中でよくこのお二人に来ていただけたなというのが率直な感想だ。

 

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起業家に求められるモノとは・・・

藪ノさんの講演でもっとも印象的だったのは、このタイトルのお話。起業家に求められるのは以下の3つだそうだ。

①会社のビジョンと戦略を策定し、全てのステークフォルダーに伝える事

②最高の人材を探し出して、採用し、離職を抑えること

③銀行口座に常にお金がある状態にしておくこと

藪ノさんがおっしゃるには、この中にはエンジニアとして優秀な事や営業力があることなどではなく、この3つがあげられていることに注目すべきだというのだ。

特にこのビジョンの部分は非常に重要だという。2番目の項目に繋がっているのだが、ベンチャーでは新卒人材が採るだけの余裕がないので、どうしても中途採用で優秀な人材を採ることになる。いくら優秀でも自分達のやって欲しいことを出来ない人間は必要がないし、長続きしない。だから採用時には、いやというくらい自分達のビジョンや将来像、夢について語るのだそうだ。それに共感してくれる人が大事なのだそうだ。

パネルディスカッションで起業家から出た、「理念をどう作るか?」という質問に対する答えも素晴らしかった。理念とはすこし、大きすぎるくらいのものがちょうど良く、他人に常にしゃべりながらバージョンアップしてしっくりするものにしていけば良いそんな感じの回答であった。自分達が世の中をどう変えるのか?何を良くするのか?この観点の重要さを再認識した。

 

ファクトとリアル

また、藪ノさんの講演でファクト(公になった事実)が大事という話があった。これを受けて中嶋氏が自分のスライドにファクトを入れ込むという早業を披露したのは流石だった。

さて、そのファクトについてであるが他人を説得するには自分の思い込みではなく客観的な事実(データ それも信頼性の高いものがより良いそうだ。)が必要だということだ。ここからは、個人的な意見だが、さらに言うと、それがデータだけでなくユーザーの声などのリアルが伴わなければいけないということだと思う。ファクトなデータだけを盲信しても実は、真のニーズは別のところにあるという事例には事欠かない。だが、他人を説得するにはファクトとリアルこれが伴わないといけないのだと痛感した。

 

他にも書きたいことは、たくさんある。少しオフレコっぽいことや懇親会で飛び出したビジネスに結びつきそうな面白い話など・・・。

それらは、ここでは書けないのでご興味ある方はぜひ次のイベントに参加してみてはいかがでしょうか?