130386Raのスタートアップな日々

2010年からスタートアップのサポーターとして活動してきた記録と、サポーターに飽き足らず50歳を過ぎてプレイヤーサイドに身を投じたへそ曲がりなおじさんがスタートアップについて諸々お伝えしているブログです。

marketplaceのビジネスを始める人は知っておくべき〜Hierarchy of Marketplaces レベル1〜

事ある事にそこらじゅうで言っていますが、一昨年くらいから音声アプリのVoicyにはまりまくっています。恐らく、1日2〜3時間はVoicyを聴きながら歩いてるって感じです。その中でも、元mixiで今はシニファイアンという会社でポストスタートアップへの投資事や支援事業をされている朝倉さんの「論語と算盤と私とボイシー」はとても為になるので、いつも楽しみに聴いています。

この放送の中で、昨年の12月〜今年の1月にMarketplaceを独占をするために重要視すべき事は?という海外のブログの解説の放送があったのでこれについて、3回にわけて紹介していこうと思います。

今回は、その1回目になります。

voicy.jp

 

今回の内容としては以下のような内容になります。

  1. Hierarchy of Marketplacesとは?

  2. Hierarchy of Marketplacesにおいて最も重要視するMVHとは?

  3. MVHの浸透をどのような計測するのか?

  4. レベル1段階での注意点など

これを順に紹介していきたいと思います。

 

1.Hierarchy of Marketplacesとは?

 

 この放送で、紹介しているのはサラタベルさんのブログになります。英語の強い方は、ぜひ原文をお読み下さい。

sarahtavel.medium.com

 簡単に一言で言ってしまうと、マーケットプレースで成功するために最も重要しするべきなのは、KPIとしてよく言われるようなGMV(マーケットプレイスの総流通額)ではなく、Customor Happinessである。そして、立上げに際して重要なのがMVH(minimum variable happiness)であるという事になります。そして、その階層は、レベル1からレベル3までの階層があるというものです。

レベル1はフォーカス、レベル2は、Tip(適当な日本語が思い浮かばない・・・)

 レベル3が独占になります。

 

2.Hierarchy of Marketplacesにおいて最も重要視するMVHとは?

 

レベル1においてまず実現しなければならないのは、ものすごーく狭い領域(例えば、地域限定やカテゴリー限定でMVH(minimum variable happiness)を実現するという事になります。MVHは、そのサービスの代替手段に比べて最もユーザーを幸せにする手段という事になります。

この領域というのは、特定の地域やカテゴリーの事で狭ければ狭いほど良いとされているようです。即ち、他にはない圧倒的利便性やユーザビリティーなどサービスの根幹となる部分を得られるのに最適なサイズという事になると思います。

例であげられているのは、中古スニーカーマーケットプレイスのゴートは、中古スニカーが本物である事を保証(確認)してくれるので、ebayに比べて安心して取引出来るというhapinessを提供している。この本物である事を保証(確認)してくれるという部分がMVHになるわけです。

何故MVHが最も重要かと言うと、MVHを追求する事で得られるcustomor happinessは、様々な循環(ループ)を通じてGMVを増やす事が出来るが、GMVが拡大したからといってcustomor happinessが拡大する事はないからだと言っています。

 

3.MVHの浸透をどのように計測するのか?

 

では、MVHの浸透をどのように計測するのか?という事ですがこれは、レベニューのリテンションであると言っています。レベニューつまりマーケットでお金を落とした人が再度マーケットに訪れて(単に訪れるだけではなく)お金を払ってくれるのか?で計測するという事になります。

ここで、重要になるのが先ほど述べた、フォカースする市場は狭ければ狭い方が良いという事です。何故なら、この段階では顧客のhappinessを最大化する事が最も重要だからです。

ここでもあげられている事例は、Uberが高級車ハイヤーから、doordashがパロワルト郊外のローカルな物件から始めたというニッチで始めるという事を言っています。

 

4.レベル1段階での注意点など

 

customor happinessをどのように順序立てて拡大するのかという事ですが、これはプロダクト自身の魅力やポリシー、制度などユーザー自身が強く支持するものに依存する必要があるという事のようです。

また、これはレベル1段階というより全体を通じて語られている事ですがcustomor happinessの定義は動的で常に変化するという事です。つまり、常に市場には挑戦者が出現するので、誰かが一つの幸せを実現させると、新しい幸せの概念が生まれるという事です。

レベル1で重要なのは、ユーザーがMVHの部分を徹底的に満たしていれば多少の不満があってもレベニューのリテンションを続けてくれるという事だそうです。

要は、ユーザービリティやデザイン、根幹とならないサービスなどに多少あらがあったとしてもMVHの部分つまりcustomor happinessを生み出せていれば利用し続けるという事なのでしょう。

 

今回レベル1の部分で私が重要と思ったのは以下の点です。

 

①MVH(minimum variable happiness)は何かを定義する

②まず、MVHが最大化出来る狭い領域で始める

③MVHに徹底的にフォーカスする

 

如何でしたでしょうか?

次回は、レベル2のTipの部分を紹介したいと思います。