130386Raのスタートアップな日々

2010年からスタートアップのサポーターとして活動してきた記録と、サポーターに飽き足らず50歳を過ぎてプレイヤーサイドに身を投じたへそ曲がりなおじさんがスタートアップについて諸々お伝えしているブログです。

京都の注目スタートアップ フード関連編 Part 1

このブログで京都の注目スタートアップについて発信していこうと思う。手始めになぜか周辺で超盛り上がりまくりのフード関連から。Part1の今回は、キッチンスケールでクラウドファンディング『Makuake』に挑戦中のHACARUSをご紹介致します。

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『美しさと実用性を兼ね備えたデザイン』

まず、なんと言ってもほんとにキッチンスケールにしておくにはもったいないくらいの格好良さ。はかりの部分には竹の集成材を使っているそうだ。この竹に、計った野菜やお肉の重量が浮かびあがるのは幻想的とさえ言える。この美しさを実現させるのには、かなりの試行錯誤があったそうだ。実は、匠の技がこの機能の実現には秘められているのだ。また、表面にはウレタン加工がなされているため、水に濡れても大丈夫な構造になっている。ただ、格好いいだけなく実用性も追求しているのは、UXに精通したチームならではのこだわりの部分であろう。

 

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『音声入力を使いたくなる?

アプリとの連動で、やはり日々料理をされる主婦の方からは、「料理をして濡れた手でスマホを触るのには抵抗がある。」という意見がるようだ。たまにしか、キッチンに立たない男性では実感出来ない女性の目線だろう。これに対しては、食材の名前を声で読み上げることで認識させるようにしているようだ。正直今まで音声入力なんて「Hey,Siri」とか「OK Google」とか気恥ずかしくてネタ以外で使ったことがない。(きっとこんな人は多いんじゃなかろうか?)しかし、料理中で手が離せないシチュエーションなら音声入力を使いたくなるだろう。確かにミンチをこねた手でスマホを触るのはいやなような気がする。こんな目的なら気軽に音声入力を使うのではなかろうか?

 

『ワンストップで栄養管理が実現するIOTデバイス』

本来であれば、単に格好いいキッチンスケールという選択肢もあっただろう。しかし、あえてというか「なぜキッチンスケールを使うのか?」という根本的思考を突き詰めた結果なのだろう。キッチンスケールを使うのは、超神経質なウルトラA型な人か、ダイエットや生活習慣病の予防もしくは治療中なのではないだろうか?後者の人たちは、食材を測ることだけが目的なのではなく、その先の目的があるはずだ。そう、真の目的は栄養管理を行なう事である。それを実現するにはユーザーは、自分にあった献立の情報を得て、その献立を作るために食材を測り料理する。そして、食べた献立のログを残す。その後は残したログの情報をもとに、栄養を指導を受けるというのが流れだろう。しかも、それぞれの管理ツールは、本であったり、アプリであったり、リアルな指導だったりそれぞれが別々のものになっていたのが今までのパターンだろう。これでは、仕事と子育てを両立する主婦や日々忙しいサラリーマンには継続が難しくなる。このキッチンスケールを使いまくると恐らくこの問題は解決出来だろう。栄養管理を苦痛なものから楽しいものに変えてくれるそんな可能性を秘めた製品だ。

 

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さて、このHACARUSのクラウドファンディングだが4月10日現在42%の達成率となっている。このチームには、デザインやUX、ビジネスに精通したメンバーがそろっておりクラウドファンディングを通じて明らかになる課題はどんどん改善されていくだろう。そういうと改良版を手に入れたくなるかも知れないが、マック初号機のように飾っておく用の1台も手にしておくべきなのかも知れない。

 

まだ、手に入れていない人は、是非下記からのご購入をおすすめしたい。

https://www.makuake.com/project/hacarus/