130386Raのスタートアップな日々

2010年からスタートアップのサポーターとして活動してきた記録と、サポーターに飽き足らず50歳を過ぎてプレイヤーサイドに身を投じたへそ曲がりなおじさんがスタートアップについて諸々お伝えしているブログです。

それは、2011年8月5日に始まった

今日8月5日は、私にとっては感慨深い日です。

そう、startupweekend Kyotoを10年前に初めて開催した日なのです。

10年の振り返りについて書いてみたいと思います。

これが10年前の写真です。

一応、知らない人のために書いておきますと、startupweekendは金曜の夜に集まり、そこからアイデアを3日間54時間で、参加者がアントレプレナーとして、スタートアップのビジネスにする全世界で開催されているイベントです。

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開催の経緯とかは、ここに書いているのでよかったら、読んでみて下さい。

 

ujiis.hatenablog.com

 

1.10年前と変わった事

 第1回のstartuoweekend Kyotoは、日本で東京以外の場所で開催した初めてのstartupweekendでした。(実は、同じ月に福岡でも開催していましたが)当時は、まだまだスタートアップのイベントというのは少なく、そもそもスタートアップという言葉すら一般的ではありませんでした。今では、全国のありとあらゆるところでstartupweekendが開催されています。startupweekendだけでなく、今やスタートアップのイベントがありとあらゆるところで開催されており、だいぶスタートアップという言葉が一般的になったと言えると思います。

 

 また、第1回のジャッジでご参加頂いた榊原さんの率いるサムライインキュベートは、当時は、シード期のスタートアップに出資を行なう数少ないシードVCでしたが、今ではシード期に特化して投資するVCの数が、かなり増えてきています。

その他にも購入型、投資型のクラウドファンディングに多くのスタートアップがチャレンジしたり地銀、信金などがスタートアップ向けの創業融資の制度を設けたり、地域のスタートアップファンドが組成するなど資金調達の部分は、かなり改善されてきていると言えるのではないでしょうか。

もう一つ変わっていない点は、割とスタートアップを応援し続ける人はずっと応援してくれていると思っていて、この温かさは素敵だと思っています。

 

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 (第1回のジャッジの皆さん 手前からサムライインキュベートの榊原さん、ゆめみ創業者の深田さん、イーエージェンシー創業者の甲斐さん、元オープンネットワークラボの安田さん、はてな創業者の近藤さん)

 

スタートアップが、何か特別なモノから少し変わった?ビジネスの一形態として認識されるようになったのが大きく変わった点だと思います。

 

2.10年経っても変わらない事

 10年経ってもそう変わっていないのは、スタートアップの多様性の部分ではないか?と思っています。確かに、女性起業家支援、学生起業家支援といったカテゴライズされた形でのスタートアップへのサポートは増えてきているとは思っています。

しかし、例えばスタートアップのチームに女性や学生などの若者、そして私のようなおじさんが幅広く関わっている事は、まだまだ少数だと思っています。スタートアップこそ、真の多様性を追求していくべきではと思っています。startupweekendの参加者ではまだまだ女性は少数ですし、もっと少ないのはおじさん、おばさん(失礼)のような気もします。

 

3.startupweekend Kyotoの位置付けと意義・マインド

 10年前にはじめた頃には、そもそも関西でスタートアップのイベント自体が珍しかったので、色々な可能性があったと思っています。startupのスターを生み出す場にしたいと思った事もありました。10年間のあゆみを考えると、その試行錯誤の失敗の歴史だったと言えるのかも知れません。

 ただ、今言える事は、startupweekendKyotoは『イベントでなく、スタートアップコミュニティだ』という事です。運営メンバーは、ボランティアで、誰もギャラなく動いています。そんな中でも意識しているのは、自分たち運営メンバー自身もスタートアップのマインドを持ってさまざまな事にトライする事です。

 側から見ると些細な事かも知れませんが、海外の派遣プログラム作ったり、学生限定イベントやバイリンガルイベント(日本語と英語、日本語と中国語)、コミュニティでのオンラインセッションやオンラインイベントの参加者に京都のギフトを送るなどなど。

 これらのチャレンジを経て、思うところとしてはstartupweekend Kyotoは、スタートアップに触れる最初の機会の一つであり、スタートアップコミュニティに参加するpathだと思っています。冒頭にスタートアップ自体がかなり、身近になってきたとは言いましたが、全ての人が本当にチャレンジすべきだというものではないと思っています。

 ですからstartupweekend Kyotoに参加する事によって、もっと深く関わりたい人はここで出来たネットワークを使って本格的にチャレンジすれば良いし、違うと思えばもっと安定した別の人生を歩めば良いと思っています。

 

4.10年を振り返ると感謝・感謝また感謝しかない

 この10年を振り返ると感謝しかありません。まずは、このイベントを僕に紹介してくれた山下大介さん、そして日本のスタートアップウイークエンドを立ち上げた、JOHNI Li、そして日本法人を立ち上げたLee Dong Yolがいなければ、そもそもここまでスタートアップに深く関わる事はなかったかも知れません。

 京都の運営で一番最初に手伝ってくれた盟友の寺戸さん、タナカユウヤ、それにまだ固定した運営メンバーが全然いなくて困っていた時に関わってくれた、山田さん、藤原さんにはとても助けられました。あとは、あげ始めるとキリがないので、愛すべき今の運営メンバーのお陰で充実した活動になっていると思っています。感謝、感謝です。

 

 そして、毎回ギャラなしの中、土日にコーチ、ジャッジで協力してくださるみなさまにもこの場をお借りしてお礼を申し上げたいと思います。まだ、続けると10年間も続けてこられたのは、会場の提供を含めてスポンサーとして協力頂いた企業様のお陰です。本当にありがとうございます。

 

当初の予定では、10年を節目に山口百恵のように、ステージにマイクを置いて静かに立ち去るはず(もう誰もわからん笑)でしたが、残念ながらもう少し続けそうです。

 

最後に告知です。

8月27日〜29日にオンラインで英語版(Kyoto Startup Summer Schoolとの連携企画)と通常の日本語イベントのオンラインイベントの2つのイベントを時差開催します。

2つのイベントの参加者は、パレルワールドで繋がる事も出来るというちょっと変わった嗜好を設けています。まだまだ、参加者の方は募集しておりますので、ぜひ宜しくお願い致します。

 

日本語版

swkyoto.doorkeeper.jp

 

英語版

swkyoto.doorkeeper.jp