130386Raのスタートアップな日々

2010年からスタートアップのサポーターとして活動してきた記録と、サポーターに飽き足らず50歳を過ぎてプレイヤーサイドに身を投じたへそ曲がりなおじさんがスタートアップについて諸々お伝えしているブログです。

startup weekend KYOTO 1日目

スタートアップウイークエンド京都の1日目が終わった。

参加者が20名と少なかったこともあり全員がなんらかのピッチを行った。

ビジネスのアイデアのない参加者は、自分のスキルやパーソナリティーをアピールする形で行った。

1日目の段階では、2つのチームが結成された。

一つ目は、自動車などをオークションで売買すると現品確認などの問題があるため近所の人と要らないものを売買するマーケットを構築するというもの。

二つ目は、京都特有の市内の交通事情を考慮してWEB上で乗合タクシーを展開するというもの。

他には、患者が容易に使うための電子カルテや自分撮りのインターフェース、出会った人の声などで容易に名前を覚えるアプリ、猫を飼いたい人向けの里親マッチングサイトなどのアイデアが出たが3つ目以上のチームが結成されるには、至ることなく7人のメンバーがチームを決めることなく1日目を終えることとなった。

 

さて、これから2日目、3日目にどんなドラマが待ち受けているのか、非常に楽しみになってきた。

Startup Weekend Kyoto July26-28開催にあたって Ⅲ

 

さて、さてどうやら自分は相当しつこいようだ。まだまだ書く。というより人知れず動いていたものが徐々にネタになってきている。

今回別の(といってもITや起業系ではなく)とてもおいしそうなイベントでご参加頂けない株式会社のぞみ http://www.nzm.jp/ の藤田社長からのぞみ賞として1時間無料メンタリング券をご提供頂くことになった。今回優勝チームには色々とプライズがあるので、特別に優勝以外のチームに提供しようと思っている。

 

ジャッジの紹介 

 

さて、前回イベントの独自色を出したいと言っていたが、第1回より変わらずにサポート頂いているのが毎回勝手に審査委員長をお願いしている株式会社 はてな http://www.hatena.ne.jp/ の近藤社長だ。「日本のグーグルと呼ばれるネット企業」を率いる起業家だが、素顔は気さくな方で学生の話にも真剣に耳を傾けてくれる知識欲旺盛な方だ。

 

その近藤社長のご紹介で、繋がったのが 株式会社 クエステトラ http://www.questetra.com/ja/ の今村代表だ。京都では、ご存知の方も多い同窓会なのに500人もの人を集める京大 超交流会のボスだ。しかし、ながら会社の事業はBPM

というもろ「 B TO B」なビジネスを手掛けられている。にも関わらずジャッジでは必ず笑いを取りにいき、結構おもしろいサービスがお好きという印象がある。

 

そして、今回ジャッジに名を連ねたのが、コネクトフリー株式会社 http://connectfree.jp/ 代表の帝都 久利寿だ。日本語ペラペラでプログラマーとしては超天才。なんといっても3歳からプログラミングを始めて、アメリカ在住から4つもの会社を起業させている。彼との出会いも、近藤さんの紹介でふらっとこのイベントに姿を見せたときからだ。日本の製造業が大好きで京都も大好きという彼のパーソナリティーそのものも起業家の魅力だろう。

 

こんなユニークなジャッジの方々と触れ合うだけでも、ものすごいチャンスだと思いませんか?

 

 まだまだ、参加者は募集中。

 

  http://kyoto.startupweekend.org/

 

 

 

Startup Weekend Kyoto July26-28開催にあたって Ⅱ

このネタでしかブログを書けないと思われると癪だが、とりあえずしばらくは、お伝えしたい情報があるのでこのネタで書く。

 

『京都のオリジナルを追求する』

 

前回『Startup Weekend』は、日本にいればいつか、どこかでやっているとお伝えした。日本はアメリカのように広くないので、少し頑張ればどこででも参加出来ると思う。じゃあどこで参加しても同じ『Startup Weekend』でいいのだろうか?確かにプログラムは同じだし、ファシリテーターだって多くの場合同じだ。でも、それでは各地で開催する意味はどこにあるというのだろうか?

 

ブログのタイトルにもあるように、自分は京都で活動している。故に、京都ならでは起業スタイルがあると思っている。だから、メンターやジャッジは、京都に縁のある方に極力お願いするようにしている。皆様のご存知に通り京都は歴史のある街だ。そして、企業文化としては『長く愛される、真に必要とされるもの』を生み出そうという思想があると思っている。それってStartupに必要な考えなの?って思われるかも知れない。ただ、かつてStartupを経験してそういったポリシーで企業経営を行なっている企業家が京都にはいる。「Startup Weekend Kyotoに参加してそういった企業家と触れ合って欲しい。」これは率直な思いだ。

 

以前、今回のイベントでもジャッジを務めて頂く、近藤さんや今村さんからやり続けることの難しさみたいなことを言われたことがある。今回は、まさにそういったことを思い知らされている。イベントの真の意味や目的について再度考える良い機会になっている。参加者が多ければ、成功なのか?イベントから良いスタートアップが誕生すれば成功なのか?決してそれだけではないはずだと思う。参加した人、関わった人が京都に来てよかった。そう思ってもらえることも大きなイベントの意義ではないか?そう思っている。

 

 

『イベントのフードの協力』

 

で、私のFacebookでも書いているが京都で頑張っている人と一緒にイベントを盛り上げたいと考えている。そこで、昼食には京都の白川沿いで今評判の若い店主が握る「青おにぎり」さんに提供頂くことになっている。

 「青おにぎり」さんについては以下をご参照

   http://www.aoonigiri.com/

   http://kumakuma696969.blog95.fc2.com/blog-entry-890.html

 

飯で釣るわけではないですけど、本当にやみつきになる旨さです。

 

『優勝者へのプライズ』

 

これも賞品で釣る訳ではないですけれど、優勝チームの代表者1名にシリコンバレーへの渡航費(東京⇒シリコンバレー)+研修プログラムを提供させて頂くことになった。果たしてシリコンバレーに行くことが、良いのか?その点については、考えたつもりだ。しかし、やはり『自分の目で見て、体験して、肌で感じることでしかその是非は分からないのでは?』と考えこのプライズを用意することにした。今回の研修プログラムには、合同会社SAAR様 http://www.sarr-llc.com/ にご協力頂くことになっている。

 

また、今回も従来と同様、share KARASUMA 様  http://sharekarasuma.hase-building.co.jp/  にコワーキングスペースの無料利用3ヶ月をご提供頂きます。

研修とStartupの環境を通じて、Startupへのサポートをさせて頂きたいと考えている。

 

まだまだ、申し込みは受け付けている。

この文章を読んで、参加したいと思って方は是非こちらから

 

http://kyoto.startupweekend.org/

 

 

 

 

 

 

 

Startup Weekend Kyoto July26-28開催にあたって

 祇園祭りも終わりますます暑さの増す中、またStartup Weekend Kyotoを開催する。冒頭まずお詫びさせて頂きたいのが開催日時と広報の遅れについてです。多くの学生の方から試験期間中でとても参加出来ないとのお声を頂いている。真摯にお詫び申し上げたい。また、やるやると言っておきながらなかなか申し込みページを立ち上げられなかった広報の出遅れについても大いに反省している。

 

京都でStartup Weekendを始めて今回で5回目になる。今では京都、東京、福岡以外にも沖縄、大阪、仙台などすでに開催済みの場所に加えて新たな開催候補地を含めると日本のどこかにいれば参加できるイベントになってきている。当初、「まずStartup Weekendとは?」みたいな説明をしなければ始まらなかったのが、そんな説明は省いて話を始められるようになった点については非常に喜ばしく思っている。反面、反省ばかりになるが、募集を行なうだけでは直ぐに参加者が集まらないという点については、何かを変えなくてはいけないとの思いが心をよぎり始めた。その状態でもんもんと何も手をつけず、ただ増えない参加ページを眺める日々を数日過ごした。

 

そんな無意味な日々を過ごしてふと気付いたのが、まだまだもの足らないとはいいなががらも申し込んで頂いた参加者やご協力頂いているジャッジ、メンター、スポンサーの方々の存在です。自分は、この人達のために全力で何かをすることこそが使命ではないかと。そこで、手足を動かして残された日程で出来るだけのことをして、ご参加頂く方々やご協力頂ける皆様に少しでもお役に立てるよう、出来ることからやっていくことに決めました。

 

今日は、手始めに京都のコワーキングスペースを廻りビラの配架にご協力をお願い致しました。突然の訪問と大量のビラにも関わらず、嫌な顔ひとつせずご協力を頂きました、シェア烏丸、小脇、oinai Karasuma、cotoのスタッフの皆様本当にありがとうございました。そして、ご協力頂いている方々についても少しずつでもご紹介をさせて頂きたいと考えています。

 

また、優勝チームへのプライズについても検討中です。また、決まり次第ご報告させて頂こうと思います。また、参加者だけでなく運営にご協力頂けるスタッフの方も募集しております。ご興味をお持ちの方がいらっしゃいましたら是非お声掛け下さい。よろしくお願い致します。

 

 イベントページはこちら  http://kyoto.startupweekend.org/

 

 

 

 

Startup Weekend Kyoto Nov 16~18 

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 日本で初めての学生だけのStartup Weekend

 11月16日から18日の日程で4回目となるStartup Weekend Kyotoを開催した。今回は、GEW(Grobal Entreuprenureship Week)の一環としての開催だ。1週間前に大阪で開催されたこと、告知期間が短かったことなどから参加者が集まらないのでは?との懸念もあったが、遠方からも参加を頂くなど約50名の参加者が集った。今回学生だけで開催した詳しい理由については、以前のこのブログに書いているので割愛するが若い学生に起業の体験をしてもらいたいというのが一番大きな理由だ。

 

  学生だけとは思えないレベルの高さ

 参加者の感想は、学生の皆さんのブログに譲るとして、ここでは運営者としての開催した正直な感想を述べてみたい。プレゼンを終えての感想としては学生だけとは思えないようなレベルの高さを感じた。最終プレゼンの時に挙手してもらったのだが、約半数はこのようなStartupのイベントに参加したのが初めてだったというのは意外だった。やはり、お金を払ってでも末の3日間でイベントに参加しようと思うだけあって、素養の高い人材が集まったのだろう。ちなみにレベルが高かったというのは、個人的な意見ではなく、ジャッジの皆様から頂いたご忌憚のない意見でもある。終了後の交流会でも、自分達のサービスがどうだったか?についてジャッジの先輩起業家からアドバイスをもらうチームも多く学習意欲の高さも目立っていた。

 

 最優先に考える事項とは?

 今回イベントが最終日に近づくにつれ、よく受けた質問が審査基準についてだった。このイベントはコンテスト形式で優勝者を決めるのだから、当然と言えば、当然のことだろう。なかでも、マネタイズとサービスの出来(アイデアの面白さとその完成度)はどちらを重視するのですか?という質問が多かったように思う。ビジネス化するアイデアだし、そもそもお金がなかったらサービスを作ることすら出来ないのだからマネタイズについての考察は必要であると思う。しかし、決してそれが最優先だとは思わない。そもそも使われないアプリやサービスに何の意味があるのだろう? 

    『今まで世の中になかったようなサービスなのか?』

 『それを使えば何らかの重大な問題が解決するのか?』

 『従来のサービスより圧倒的に使いやすいものなのか?』

こういった点が満たされていなければ、いくらお金の儲け方に合理性があっても意味がないだろう。かつて、ジャッジで参加して頂いた、ゆめみの深田社長は流行るサイト、アプリ作りが出来れば後から稼ぐ手段をつけることは可能だという趣旨のアドバイスをされていた。Facebooktwitterなどを例にだすまでもなく、抜群に使われるサービスを作れるかどうかは何事にも優先するはずである。

 

 いいビジネスアイデアを発掘するには?

  交流会で出ていた意見として、その場で思いつたアイデアでのピッチでは難しいといものがあった。この部分についてはある種Yesで、ある種Noではないかと思っている。Startup Weekendのピッチのためにアイデアを練りこんでくるというか、準備してくるというのではなく、常に世の中で起こっている様々なことに興味をもって問題意識をもって欲しいといことだ。それは、当然一つではなく、多ければ多いほどよい。それは、自分の別のアイデアや他人のアイデアと組み合わせることによって本物に近づくことが出来ると考えるからだ。先日チョコレートのコンテストで2年連続世界一になった、コヤマロールの小山進シェフは、「その気になれば、AKBからもNARUTOからも学びはある。イノベーターとは、他の人が気にも留めないような物事にも問題意識をもって徹底的にこだわり続けていける人のことである。」と言っていた。

 是非学生のみなさんには、世の中で起こっている多くの物事に興味(関心)を持ち、『どうすればそれが実現できるか?』

『どうすれば問題が解決するのか?』について徹底的に考え抜く、そしてそれをメモすることを試して欲しいと思う。そして時折そのメモを見返して、多くに人の意見を聞いてみて欲しいと思う。(中には「もうやってますよ。」と言っていた参加者もいたが・・・。)

この辺の手法は、「思考の整理学」という本に載っているので参考にして欲しい。

 

 京都のStartup支援について

  今回のイベントで、冒頭にコネクトフリーのクリストファーCEOが京都イノベーションバレー(https://www.facebook.com/innovationvalleykyoto)という話をしていたように京都でのStartup支援の環境は申し分ないものがあると思っている。今後も、Startup Weekendを開催するだけでなく、「京都から世界を変える起業家」を生み出すべく努力していきたいと考えている。

 

  今回も多くの皆様にご協力を頂いた。学生向けに参加費を補助するためにご協力を頂いたモビーダコミュニケーション株式会社様、食事代補助にご協力頂いたフューチャースピリッツ株式会社様に厚く御礼を申し上げたい。また、優勝チームに今後の開発継続の環境をご提供頂いたシェアカラスマ様のご協力にも感謝申し上げたい。

   福井、東京からこのイベントのジャッジのたまにわざわざ駆けつけて下さった今村社長、近藤社長、そしてひっそりと土曜日の晩にも顔を出してアドバイスを頂いた藤田社長本当にありがとうございました。

 最後に3日間長時間に渡りコーチを頂きました、クリストファーさん、洛西さん、山下さん、古荘さん、荒川さん、藤原さんそして急遽ご参加頂きアドバイス頂きました末永さん本当にありがとうございました。

 

 

 【追伸】

 優勝チームの「bookmend」がGrobal Battleで世界に挑戦しています。是非清き一票をお願い致します。

  http://bit.ly/UQ1sF7

 

 【ご参考】

  思考の整理学   

思考の整理学 (ちくま文庫)

思考の整理学 (ちくま文庫)

  丁寧を武器にする 

丁寧を武器にする

丁寧を武器にする

 

 

  

 

 

Startup Weekendがまた京都にやって来る

1116日(金)~18日(日)に4回目となるStartup Weekend Kyotoを開催する。今回は、日本のStartup Weekendでは初めて学生限定での開催となる。

 

What's Startup Weekend?』

 

まだ、Startup Weekendについてよく知らない人のために説明すると、Satrtup Weekendは、アメリカで生まれ、今や全世界93カ国312都市で開催されている世界的な起業イベントだ。このイベントの特徴は、既成のチームがすでに完成されたビジネスモデルを競うコンテストではない点だ。当日集まった参加者が、自分のアイデアでピッチを行ない優れたアイデアの下にチームを結成する。そして、54時間で自分達のビジネスアイデアをMVPまで完成させたうえで、プレゼンテーションを行ない、優勝チームを決めるというのがイベントの概要だ。合言葉は、『No Talk!  All Action!』だ。日本語流で言えば「しゃべってる暇があれば手を動かせ」っていうところだろうか。ちなみに、海外での実績で言えば、FoodspottingZaarlymemoLaneなどのサービスは、このイベントから生み出されたサービスだ。日本では、まだ上記のような華々しい実績をあげたサービスは生まれていないが毎回新たなサービス、スタートアップを生み出しており近いうちに誰もが知っているStartupを生みだすことになるだろう。

 

『参加資格ってあるの?~どんな人が参加するの?』

 

さて、では「誰が参加するのか?」ということだ。今回のイベントは、学生限定だ。だから大学生、大学院生であることは必須だ。(休学していようが、社会人学生でも構わない)対象としているのは、開発者いわゆるエンジニアだけではない。当然、MVPまで作り上げなければならないし、エンジニアにはこんなサービスを作りたいという具体的なプランがある人が多いので、数多く参加する。しかし、このイベントは決してHackathonではないということだ。あくまでも、ビジネスイベントでありサービスの出来(完成度と言ったほうが適切か?)の良し悪しで優勝が決まる訳ではないのだ。世の中の問題をWebやアプリを使ってどのように解決するのか?パソコンやタブレットを使った何よりも面白いサービスを作り出せるか?がポイントになる。

 

だから、コードが書けなくても何の問題もない。起業に興味を持っておりチームで何かを作り上げたいという意欲さえあれば参加資格ありだ。よく、質問を受ける事として「求められるスキルは?」とか「敷居(レベル)が高いのでは?」といったことがある。この答えとしては、最低限ネット検索が出来ることくらいということだろうか。このイベントでは、Startupを模擬体験することが出来る。すなわち、作ったサービスが本当に受け入れられるのか?といったことについてのマーケティング(調査)も必要になる。こういった調査はネットで行なってもいいし、参加者や、はたまた今回なら京都の街に出かけて聞き取りをしてもいい。これならば別に特別なスキルを持ってなくてもだれでも出来るだろう。要は本当にそのサービスを成功させたいという情熱をもてるかどうかなのである。

 

 『何故学生限定のするのか?』

 

今までも意欲のある学生の方が少なからず参加頂いている。それでも、他のイベントに比べるとまだまだ学生の参加が少ない。

 

そのネックの一つが参加費の問題だ。京都もやはり関西なので、「参加費が高いんちゃうの?」と言われる。ちなみに従来の参加費は7,500円である。今回は、学生限定ということで、スポンサーにも無理をお願いして、5,000に設定した。期間中は、金曜の夜から日曜(京都では今回もパーティーを開く予定なので夜まで)は全て食事つきなのだ。くれぐれも、土曜や日曜に朝食は摂ってこないことをお勧めする。きっとお腹が一杯で作業に支障をきたすだろう。メタボぎみの大食漢の人も心配ご無用だ。

 

もう一つのネックが、上にも書いた敷居の問題だ。Startup Weekendは、Startupを模擬体験出来る場だと書いたが、それ以上に貴重なのは失敗してもいいということだ。しかし、社会人の起業家志望者やプロのデザイナー、マーケターに混じって失敗覚悟でチャレンジするのは勇気がいるという気持ちは分からなくもない。そこで、今回の京都イベントは学生限定にさせて頂いた。臆することなく、失敗してもいいので思い切りチャレンジして欲しい。【前の週(9日~11日)には、大阪では一般参加が可能なので、一般の方は是非そちらに参加して頂きたい http://osaka.startupweekend.org/ 

 

『多くの起業家が関心を持つイベント』

 

そして何より今回の京都では、参加者が多くの起業家と会って話をする機会を設けることにしている。ジャッジには、株式会社はてな http://www.hatena.ne.jp/ の近藤社長、 株式会社のぞみ http://www.nzm.jp/ の藤田社長 クエステトラ株式会社 http://www.questetra.com/ の今村CEO の参加が決定している。その他にもメンター、コーチとしてコネクトフリー株式会社 http://connectfree.jp/ クリストファー(久利寿)テイトCEOが参加を表明している。他にも現在多くの起業家に参加を要請しているので、是非楽しみにして欲しい。これら起業家の方々と実際に会って話をする経験はまさにプライスレスだと思う。

 

 『世界への扉を開くイベント』

 

今回のイベントは、GLOBAL ENTREPRENEURSHIP WEEK(GEW 世界起業家週間)

http://www.unleashingideas.org/weekend の一環として行なわれる。このため、優勝チームはサービスの紹介動画を作成し、世界中の優勝チームと競い合う権利を有する。動画を見た世界の投資家からお声がかかるなんてことも夢ではないかも知れない。

 

【イベントの概要】

  

 日時:平成241116日(金)18時集合 ~18日(日)19時頃解散

 場所:京都市下京区中堂寺粟田町93 京都リサーチパーク4号館

 参加費:5,000円(学生限定)

 参加人数:50

 

ソーシャルファイナンスについて考えてみた Part2

ソーシャルファイナンスが未来を変える?

 

Part1の最後に書いた通り、Facebookを始めとしたソーシャルネットワークの広まりによって未来を変えられる可能性があると思っている。それは、ソーシャルレンディングのmaneo http://www.maneo.jp/ を見て率直に思った感想だ。これによって古き良き時代に存在していた案件ベースでの融資形態の復活が期待できるということだ。現在の銀行融資は、企業格付と案件審査をもとに行われている。(はずであるというか、と聞いている。)しかし、中には企業の財務内容は今イチだが、案件的にはピカピカというものも世の中には存在する。また、会社そのものにはお金を出したくなくても、ある特定の事業やプロジェクトにはお金を出したい、そんなケースもあるだろう。銀行も、当然大口のプロジェクトなどではそういった形態でのファイナンスも行っているが、たぶん数百万円~数千万円といった比較的小口での形態を手掛けているのは少数だろう。自分が気に入った事業やプロジェクトに小口のお金を拠出することで新たな資金の循環が起こり、そこからイノベーションが生み出されるのでは?と考えているのだ。

今年、IPS細胞で有名な山中教授が、インターネットを通じて基金への寄付を呼びかけたうえで京都マラソンでの完走を公約したことは、ソーシャルファイナンスの一形態なのかも知れない。こういった予算の足りない、プロジェクトがソーシャルファインナンスの発展で実現出来ればよいとも思う。

 

ソーシャルファイナンスが持つ問題点

 

これだけ、未来を変える可能性があると言いながら何ではあるが当然に問題点もある。それなりに解決法はあると思うがとりあえず現状問題だと考えていることを指摘しておく。

 

①ソーシャルファイナンスは、ソーシャルかつオープンなファイナンスであること

 

当たり前のことを書いているのだが、寄付に近いプロジェクトへの出資の場合は問題ないだろうが、純然たる出資や融資の場合にはその事業やプロジェクトの詳細をオープンにしなければならないだろう。という事は、例えば販売先、仕入先に対してその条件を開示してもよいということが前提になる。前述のmaneoやミュージックセキュリティーズの出資案件を見て頂ければ分かるが、案件を説明するのに詳細を書けば、書くほどお金は集めやすくなるであろう。そうすると、仮に販売先などに自社の利益率を秘諾にしていてもソーシャルファイナンスで調達することによって判ってしまうリスクはあるだろう。そもそもオープンに出来ないような案件はソーシャルファイナンスで調達すべきでないということだろう。

 

②ソーシャルファイナンスでの調達にはテクニックが必要

 

テクニックという言い方は、よくないかも知れないが、案件をサクセスさせるためには動画の見せ方、ナレーションの方法、資金調達を行うことに対して、ストーリー性を作ることが求められている点だ。何の変哲もない紹介ビデオに、ただお金を出してくれというのでは決してサクセスしないだろう。今のところ、社会貢献の案件が多くサクセスしているというのは、やはり出資者の関心とモチベーションの点で訴求効果が高いといことであろう。当然、事業やプロジェクトを手掛けるには熱意や情熱は必要だが、その表現方法についても問われるということだ。

 

③法整備等に対する対応

ソーシャルなサービスでは言いたくないことだが、ソーシャルファイナンスの仕組は基本的に性善説で成り立っていると思う。しかし、ソーシャルファイナンスの広がりとともに詐欺的手法で調達を行う事業者が出てこないとは限らない。また、意に反してプロジェクトがうまくいかずに、投資家がロスを発生させるかもしれない。こういった場合への対応については、いまだ法的整備がなされていないと思う。米国においてはJOBS法として、いわゆるクラウドファンディング等のプレーヤーなどについて規制等について規定している。日本においては、ソーシャルファイナンスに精通した専門家や法整備の必要があると考える。

 

 まだまだ、課題は多いがソーシャルファイナンスのプレイヤーや活用する事業者が増えることにより徐々にその解決法は見つかっていくと考えている。この動きが一過性でなくベンチャーを志す起業家や経営者を助けるムーブメントになって欲しいと期待する。