130386Raのスタートアップな日々

2010年からスタートアップのサポーターとして活動してきた記録と、サポーターに飽き足らず50歳を過ぎてプレイヤーサイドに身を投じたへそ曲がりなおじさんがスタートアップについて諸々お伝えしているブログです。

スタートアップはピッチ資料を3セット用意しよう

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https://voicy.jp/channel/621/100255

不定期でVoicyで人気のシリコンバレーによろしくリターンズ通称【シリよろ】の学びを紹介していますが、今回はアメリカのアクセラレータを体験した学びの中のピッチスライドについての解説です。

元ネタはこちら

voicy.jp

 

今回のお話は、ラーメンヒーローのヒロさんがエンジェルベットでの学びについて解説しているお話で、デックいわゆるピッチ資料についてです。話の概略としては、タイトルにもある通り、ピッチ資料を1.Meeting前、2.Meeting中、3.Meeting後の3セット用意しろというものです。

ラーメンヒーローのヒロさんについては、以下の記事をご参照下さい。

 

thebridge.jp

 

それでは、順に3つピッチ資料について解説します。

 

1.Meeting前の資料

meeting前に必要なピッチ資料というのは、面談を申し入れるもしくは紹介を受ける際に渡す資料と考えれば良いでしょう。この資料を作成する目的は、事業に興味を持ってもらいMeetingを設定してもらう事にあります。

ここからがとても細かくなりますが、以下のような点に気をつけろというものです。

 

①モバイルに最適化する

②文字は大きめにする

③文章は端的に箇条書きにする

④重いファイルにせず、軽いPDFに圧縮する

⑤Doc Sendを使わない

⑥資料はmax5ページにまとめる

 

これは、投資家側の立場にたてばわかるかも知れません。忙しく、多くの起業家からアプライされる身としては、移動中にさらっと目を通したいというのが本音なのでしょう。5枚のスライドの中には、プロダクトの概要、詳細、ファウンダーの経歴(特筆すべき経歴や事業に結びついく経歴を簡潔に示す)、今やっている事、サービスの現状(進捗状況と世の中の評価など)を盛り込んだとヒロさんは言っています。

 

このスライドのゴールは、もう一度言うと、事業に興味を持ってもらいMeetingを設定してもらう事です。

 

2.Meeting中の資料

このスライドの目的は、相手にさらに興味を持ってもらいQ&Aを行なう事です。

そして、この資料の本質を最も表しているのが、資料はあくまで補助に過ぎず、一番必要な事は起業家の話す内容だという事です。この資料は、ボリュームとしては10〜15ページが適量との事です。

そしてやはり以下のような注意点があります。

 

①文字を少なくビジュアルを多めにする

②より、ワクワクしてもらえるような作りにする

③最初のスライドでは、十分に伝えきれていないビジョン、ストーリー、今までに成し遂げてきた事を盛り込む

④1時間のMTGであれば10分〜15分をスライドを使って説明し、残りの時間をQ&Aに使う

⑤マーケットサイズやマーケットエコノミクスなどの細い数字について、別資料として用意しておく

 

このミーティングでは、投資家に事業をより理解してもらいクリアにする事。そしてワクワクしてもらいやこうやったら上手くいくのではというような質問を繰り出してもらう事にあるようです。

 

このMTGで使う資料のゴールは、相手にさらに興味を持ってもらいQ&Aを行なう事です。出来るだけエモい感じに仕上げる必要があるではないでしょうか?

そして、想定されるような質問が出てくれば、別で用意した資料でもって「これですよね?」って答える感じなのではないでしょうか。

 

3.Meeting後の資料

最後の資料は、単純にMeetingが終了したあと、お礼メールと一緒に送る資料でおそらく多くのスタートアップが使っている資料になるのではないでしょうか。

では、Meeeting中に使っていた資料プラス補足資料とどう違うのか?と言うと、Meeting中に使った資料は、よりビジュアルに訴えていたものを、ドキュメント化したり数値化する事によって、じっくり読んで理解出来るものにするという点があるようです。

これは、私の想像にはなりますが既にある程度関心と興味を持っていただいているので、スライドだと見たくないような、より詳細な説明も盛り込んでいて良いのではん倍でしょうか。

 

最後に朝倉さんが、投資家目線として言われていた事はなかなか印象的でした。

質問に対して、正面から向き合わずにはぐらかそうとするとあまり良い印象を持たないというものです。やはり、準備していなかったような想定の話や知らない事を聞かれた時には正直に、「想定していなかった」「わかりません」と答える方が好感が持てるという事のようです。今後、本当にキツい事や、想定外の事象が起きた時に、「この人は本質から逃げるんじゃないか?」と思ってしまうからというのが理由だそうです。

これは、肝に銘じておいた方が良さそうな話です。

 

如何でしたでしょうか?

正直、ピッチ資料って時間の長いバージョンと短いバージョンに2つくらいしか作ってこなかったですし、使い分けやここまで細い事は考えてこなかったいうのが、現状だったのですごくためになりました。

個人的には、最後の資料から逆算して作るのかな?と思っていたりします。

そのエグゼクティブサマリーみたいなのが、meeting前の資料そして、よりビジュアライズにエモく作り変えて、Meeting中の資料にするみたいなイメージですね。