130386Raのスタートアップな日々

2010年からスタートアップのサポーターとして活動してきた記録と、サポーターに飽き足らず50歳を過ぎてプレイヤーサイドに身を投じたへそ曲がりなおじさんがスタートアップについて諸々お伝えしているブログです。

marketplaceのビジネスを始める人は知っておくべき〜Hierarchy of Marketplaces レベル3〜

2回に渡って紹介してきました、Hierarchy of Marketplacesですが今回のレベル3で最終回となります。前回はこちらです。

 

ujiis.hatenablog.com

 

 

ネタ元のVoicyの放送はこちら

voicy.jp

 

そして原典となるブログは、こちらです。

sarahtavel.medium.com

 

今回の内容は、

  1. 市場を独占するための3つのアプローチ
  2. どのように市場を横展開するのか?
  3. Marketpkaceで勝つために注意すべき事

 

  1. 市場を独占するための3つのアプローチ

ちょっとおさらいです。レベル1はフォーカスで狭い市場でMVHを形成し、圧倒的支持を得る。この段階は、サービスどのものよりMVHについての支持だと理解しています。レベル2では、グロースループとハピネスループを形成することで、自然にサービスの質が向上し、ユーザーが拡大するサイクルを作り上げる。ここまでがレベル2の段階でした。

今回のお話は、レベル2からレベル3に引き上げるにはどのようアプローチが必要か?という事で3つのアプローチがあげられています。

 

①狭い市場で圧倒的1位を獲得する

ユースケースを作りそれを拡大する

③プレイブックを利用して拡大を図る

 

このようなアプローチになります。

このアプローチについては、3つを同時に進めるのか、それとも順々に進めるのかというのは一概に決まりがあるわけではなく、競合の状況によって異なるそうです。

 

 2.どのように市場を横展開するのか?

 

どのように、別に市場に横展開するかについては、UberやAirbnbnの事例をあげて説明しています。

まず、Uberですが、最初の市場は、ブラックカーと呼ばれるハイヤーでした。そこから、日本でいう白タクのUber Xを経て、タクシー市場に、さらに相乗りサービスに展開しています。

Airbnbは、部屋の中にある空いたエアベットから、プライベートの小部屋の空きスペース、空き部屋へ展開し、さらにラグジュアリーな部屋を経てホテルへ広げていっています。

レベル2まで得たユースケースを使って、同じ勝ちパターンが使える似たような市場に横展開するのが良さそうです。

 

 3.Marketpkaceで勝つために注意すべき事

 

失敗しかかった事例としては、ハンドクラフトのEtsyがあげられています。EtsyはハンドクラフトのECマーケットプレイスで圧倒的支持を得たものの、GMVを拡大させるためにハンドクラフト以外の出品を始めたところ、従来のハンドクラフト好きが、どれがハンドクラフトか判らない状態になり離れていった事から、失敗しかけたため元の路線に修正したそうです。

 

この横展開で注意いなくてはいけないのは、ブランドポリシーに反した闇雲な市場拡大をしないという事です。つまりGMVの拡大の誘惑に惑わされてcustomor happinessを見失わないにしなければならいという事だと思います。

 

また、市場を独占する事で、Winner takes mostを実現出来るが、残念ながらこれは永久に続く者ではないという事です。市場には、常に挑戦者が現れて、様々な尺度で新たなニッチ市場でチャレンジを行なうため顧客の望むhappinessは常に変化するからです。marketplaceの勝者となっても、片時も気を許してはいけないという事なのでしょう。

 

如何でしたでしょうか?Hierarchy of Marketplacesについて3回にわたり紹介してきました。また、ちょくちょくスタートアップに役立つ記事やブログの紹介をしていこうと思いますので、よろしければ是非一読下さい。