学生起業家と学生が語る〜startupweekend Kyoto Session VOL3〜
早いもので、5月に突貫で始めたこの Sessionの企画も、今回で3回目を迎えました。
今回は、若手学生精鋭メンバーの青木と八木の2人が、京大起業部部長にして、学生起業家の山本周雅さんをお招きして、学生起業や山本さん個人の想いなどなど、についてお聞きしました。
チョロッとだけ裏話を書くと、この二人かなり詳細なシナリオを書いていました。
その通りに話が進んだかどうかは、さておき振り返りを書いておこうと思います。
1.カタルシスについて
BAR Katharsisは、山本さんと仲間の学生が百万遍の近くで運営しているバーです。単なるBARではなく、いわゆる”語り合う場”という意味にラテン語?のcatharsisをかけた名前だそうです。
公式HPによると
「心の中に溜まっていた澱(おり)のような感情が解放され、気持ちが浄化されること」
つまりこころのもやもやが晴れ、ぱっとすっきりすること
だそうです。
人と人とが語り合う。そんな場を作りたかったそうです。
2.学生起業家について
山本さんは、「起業はリスキーではない。むしろ学生にとっては安定だ。」
と語っています。
これからの世の中を考えると終身雇用は続かないだろう。そこで重要になるのは、何かを作り上げる力だと言っています。
年をとって働き始めると背負うものも大きくなってチャレンジしづらくなる。
ならば、学生のうちにチャレンジするのは決してリスクと感じないというのがその理由だそうです。
起業に関する想いもこのように語っています。
「起業は自分達の理念を実現する手段に過ぎない。」
但し、NPOであれば、株式会社であればそれをやり続けるにはお金を回し続けなければならない。その手段が起業であると。
学生起業ならではのメリットとして、本当にやりたい事を小さくはじめてみる事が出来るのも大きいと言っておられました。
3.運営について
これだけ、聞いていると情熱だけで突っ走ったのか?と思いそうですが、クレバーな部分はかなりクレバーに行動し、考えておられました。
BARの開業資金としては、クラウドファンディングを使ったそうです。
ここにもしっかりとした、戦略と思い切った行動が隠されていました。
クラウドファンディングの勝ちパターンを研究し、初動で十分な根回しをし、スタートダッシュをつける。そして他の人がやらないやり方で広報をして十分PRをしたそうです。
他の人と同じような事をやってもクラウドファンディング中で埋もれるだけ、という事を十分に理解していたからこそ出来た行動だったのでしょう。
また、開業の場所も自分たちのコンセプトで「如何に多くの人に語り合ってもらうか」を考えて、大学から少し離れた賃料の安い物件でなく今の場所を選んだそうです。コストと根拠のない自信だけで突き進んでいくケースが多い中、しっかりと考えて行動しています。
そんな彼らも、4月以降はコロナの影響で、5月末まで店を閉めざるを得なかったそうです。それでも、オンラインでの活動を強化するなど学生ならではのフットワークの軽さも生かし、再開に漕ぎ着けたそうです。
今は、来店されたお客様の配置や換気にも気を使いながら運営しているそうです。
今回は、学生同士という事もあり和やかに、でも何か本当にカタリシスという場にいるような、そんな本音のトークが聞けて良かったと思いました。
やはり学生でしか体験出来ない事を起業を通してチャレンジするという部分はstartupweekendにも通じるものがあるなと感じました。
さて次回の予告ですが・・・
はい。You Tubeデビューします。
ゲストは、私の記憶が正しければ、startupweekend Kyotoで最も多くジャッジをして頂いているであろう、クエステトラの、というより、超交流会の総帥である今村さんがゲストです。
成長戦略としてのM&AやIPOによるEXIT。そして、再度の起業の背景や経緯など、あれやこれや色々聞いてみたいと思います。
Startup Weekend Kyoto Sessions Vol.4 || Isao Sawamura X Genichi Imamura
是非お楽しみ下さい。
今回の放映もアーカイブとして残っていますので、お楽しみ下さい。