130386Raのスタートアップな日々

2010年からスタートアップのサポーターとして活動してきた記録と、サポーターに飽き足らず50歳を過ぎてプレイヤーサイドに身を投じたへそ曲がりなおじさんがスタートアップについて諸々お伝えしているブログです。

marketplaceのビジネスを始める人は知っておくべき〜Hierarchy of Marketplaces レベル1〜

事ある事にそこらじゅうで言っていますが、一昨年くらいから音声アプリのVoicyにはまりまくっています。恐らく、1日2〜3時間はVoicyを聴きながら歩いてるって感じです。その中でも、元mixiで今はシニファイアンという会社でポストスタートアップへの投資事や支援事業をされている朝倉さんの「論語と算盤と私とボイシー」はとても為になるので、いつも楽しみに聴いています。

この放送の中で、昨年の12月〜今年の1月にMarketplaceを独占をするために重要視すべき事は?という海外のブログの解説の放送があったのでこれについて、3回にわけて紹介していこうと思います。

今回は、その1回目になります。

voicy.jp

 

今回の内容としては以下のような内容になります。

  1. Hierarchy of Marketplacesとは?

  2. Hierarchy of Marketplacesにおいて最も重要視するMVHとは?

  3. MVHの浸透をどのような計測するのか?

  4. レベル1段階での注意点など

これを順に紹介していきたいと思います。

 

1.Hierarchy of Marketplacesとは?

 

 この放送で、紹介しているのはサラタベルさんのブログになります。英語の強い方は、ぜひ原文をお読み下さい。

sarahtavel.medium.com

 簡単に一言で言ってしまうと、マーケットプレースで成功するために最も重要しするべきなのは、KPIとしてよく言われるようなGMV(マーケットプレイスの総流通額)ではなく、Customor Happinessである。そして、立上げに際して重要なのがMVH(minimum variable happiness)であるという事になります。そして、その階層は、レベル1からレベル3までの階層があるというものです。

レベル1はフォーカス、レベル2は、Tip(適当な日本語が思い浮かばない・・・)

 レベル3が独占になります。

 

2.Hierarchy of Marketplacesにおいて最も重要視するMVHとは?

 

レベル1においてまず実現しなければならないのは、ものすごーく狭い領域(例えば、地域限定やカテゴリー限定でMVH(minimum variable happiness)を実現するという事になります。MVHは、そのサービスの代替手段に比べて最もユーザーを幸せにする手段という事になります。

この領域というのは、特定の地域やカテゴリーの事で狭ければ狭いほど良いとされているようです。即ち、他にはない圧倒的利便性やユーザビリティーなどサービスの根幹となる部分を得られるのに最適なサイズという事になると思います。

例であげられているのは、中古スニーカーマーケットプレイスのゴートは、中古スニカーが本物である事を保証(確認)してくれるので、ebayに比べて安心して取引出来るというhapinessを提供している。この本物である事を保証(確認)してくれるという部分がMVHになるわけです。

何故MVHが最も重要かと言うと、MVHを追求する事で得られるcustomor happinessは、様々な循環(ループ)を通じてGMVを増やす事が出来るが、GMVが拡大したからといってcustomor happinessが拡大する事はないからだと言っています。

 

3.MVHの浸透をどのように計測するのか?

 

では、MVHの浸透をどのように計測するのか?という事ですがこれは、レベニューのリテンションであると言っています。レベニューつまりマーケットでお金を落とした人が再度マーケットに訪れて(単に訪れるだけではなく)お金を払ってくれるのか?で計測するという事になります。

ここで、重要になるのが先ほど述べた、フォカースする市場は狭ければ狭い方が良いという事です。何故なら、この段階では顧客のhappinessを最大化する事が最も重要だからです。

ここでもあげられている事例は、Uberが高級車ハイヤーから、doordashがパロワルト郊外のローカルな物件から始めたというニッチで始めるという事を言っています。

 

4.レベル1段階での注意点など

 

customor happinessをどのように順序立てて拡大するのかという事ですが、これはプロダクト自身の魅力やポリシー、制度などユーザー自身が強く支持するものに依存する必要があるという事のようです。

また、これはレベル1段階というより全体を通じて語られている事ですがcustomor happinessの定義は動的で常に変化するという事です。つまり、常に市場には挑戦者が出現するので、誰かが一つの幸せを実現させると、新しい幸せの概念が生まれるという事です。

レベル1で重要なのは、ユーザーがMVHの部分を徹底的に満たしていれば多少の不満があってもレベニューのリテンションを続けてくれるという事だそうです。

要は、ユーザービリティやデザイン、根幹とならないサービスなどに多少あらがあったとしてもMVHの部分つまりcustomor happinessを生み出せていれば利用し続けるという事なのでしょう。

 

今回レベル1の部分で私が重要と思ったのは以下の点です。

 

①MVH(minimum variable happiness)は何かを定義する

②まず、MVHが最大化出来る狭い領域で始める

③MVHに徹底的にフォーカスする

 

如何でしたでしょうか?

次回は、レベル2のTipの部分を紹介したいと思います。

 

 

 

 

 

marketplaceのビジネスを始める人は知っておくべき〜Hierarchy of Marketplaces レベル3〜

2回に渡って紹介してきました、Hierarchy of Marketplacesですが今回のレベル3で最終回となります。前回はこちらです。

 

ujiis.hatenablog.com

 

 

ネタ元のVoicyの放送はこちら

voicy.jp

 

そして原典となるブログは、こちらです。

sarahtavel.medium.com

 

今回の内容は、

  1. 市場を独占するための3つのアプローチ
  2. どのように市場を横展開するのか?
  3. Marketpkaceで勝つために注意すべき事

 

  1. 市場を独占するための3つのアプローチ

ちょっとおさらいです。レベル1はフォーカスで狭い市場でMVHを形成し、圧倒的支持を得る。この段階は、サービスどのものよりMVHについての支持だと理解しています。レベル2では、グロースループとハピネスループを形成することで、自然にサービスの質が向上し、ユーザーが拡大するサイクルを作り上げる。ここまでがレベル2の段階でした。

今回のお話は、レベル2からレベル3に引き上げるにはどのようアプローチが必要か?という事で3つのアプローチがあげられています。

 

①狭い市場で圧倒的1位を獲得する

ユースケースを作りそれを拡大する

③プレイブックを利用して拡大を図る

 

このようなアプローチになります。

このアプローチについては、3つを同時に進めるのか、それとも順々に進めるのかというのは一概に決まりがあるわけではなく、競合の状況によって異なるそうです。

 

 2.どのように市場を横展開するのか?

 

どのように、別に市場に横展開するかについては、UberやAirbnbnの事例をあげて説明しています。

まず、Uberですが、最初の市場は、ブラックカーと呼ばれるハイヤーでした。そこから、日本でいう白タクのUber Xを経て、タクシー市場に、さらに相乗りサービスに展開しています。

Airbnbは、部屋の中にある空いたエアベットから、プライベートの小部屋の空きスペース、空き部屋へ展開し、さらにラグジュアリーな部屋を経てホテルへ広げていっています。

レベル2まで得たユースケースを使って、同じ勝ちパターンが使える似たような市場に横展開するのが良さそうです。

 

 3.Marketpkaceで勝つために注意すべき事

 

失敗しかかった事例としては、ハンドクラフトのEtsyがあげられています。EtsyはハンドクラフトのECマーケットプレイスで圧倒的支持を得たものの、GMVを拡大させるためにハンドクラフト以外の出品を始めたところ、従来のハンドクラフト好きが、どれがハンドクラフトか判らない状態になり離れていった事から、失敗しかけたため元の路線に修正したそうです。

 

この横展開で注意いなくてはいけないのは、ブランドポリシーに反した闇雲な市場拡大をしないという事です。つまりGMVの拡大の誘惑に惑わされてcustomor happinessを見失わないにしなければならいという事だと思います。

 

また、市場を独占する事で、Winner takes mostを実現出来るが、残念ながらこれは永久に続く者ではないという事です。市場には、常に挑戦者が現れて、様々な尺度で新たなニッチ市場でチャレンジを行なうため顧客の望むhappinessは常に変化するからです。marketplaceの勝者となっても、片時も気を許してはいけないという事なのでしょう。

 

如何でしたでしょうか?Hierarchy of Marketplacesについて3回にわたり紹介してきました。また、ちょくちょくスタートアップに役立つ記事やブログの紹介をしていこうと思いますので、よろしければ是非一読下さい。

 

 

 

 

10年目を迎えるstartupweekend Kyotoをオンラインで有料開催する理由について

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来る11月27日から29日まで、京都では初となるオンラインでのstartupweekendを開催します。実は、京都は日本のローカル都市で2011年9月に最初に開催した都市です。(その翌週に福岡でも開催したのですが・・・ ローカル最初は、嘘じゃないです)

その辺は、2012年に書いた以下のブログを参照して下さい。

 

ujiis.hatenablog.com

 なんと来年で丸10年。すなわち今年が10年目という事になります。

最初は、2人〜3人で回していた運営もメンバーも私以外に安定して6〜7人以上確保出来ていて当初に比べてノウハウも溜まってきましたし、私のタスクはどんどん減っているのでもう引退も近い感じかなーと思ったりしています。

 

オンラインイベント開催に至った経緯

 

今年も実は、年明けの2月くらいから4月をターゲットにリアルでの開催の検討を進めていました。しかし、皆様もご存知の通り、COVID19いわゆるコロナウイルスの影響でオフラインでのイベント開催は困難な状況になっていきました。

そこで、当初はオンラインでの3日間の開催ではなく、1時間程度のオンラインSessionを開催することにしました。自分達で言うのもなんですが、なかなか面白い話のアーカイブが残っているので、興味のある方是非YouTubeを観てみてやってください。

 

ujiis.hatenablog.com

 

色々思考錯誤しながら、Sessionを続けましたがやはり3日間のイベントをやりたいと言う事になり、企画し始めた時点ではまだまだ予断が許さないという事情で、オンラインイベントにチャレンジしてみることにしました。

本当にstartupweekendの世界観やローカルコミュニティーを重視するというコンセプトが、果たしてオンラインで再現出来るのか?といった不安があるのも事実ですが、今回は、そこにトライしてみる事にしました。

 

いわゆる第二波が収束する前から企画として検討していたので、告知直前にはオフラインでイベントが開催される状況になっていました。(とは言えこのブログを書いている時点では、状況が悪化しているところなのでひょっとするとこの判断は正しかったのかも知れません)

 

何故オンラインイベントを有料で行うのか?

 

では、各地で無料開催しているオンラインイベントを何故有料で行うのか?について少し書いておきたいと思います。

startupweekendで割と重要だと思っているのが、イベント開始前のネットワーキングパーティーとイベント終了後に開催する懇親会で同じ空間で同じ食べ物、飲み物を飲み食いするという事です。

古くから、同じ釜の飯を食うという言葉があります。そして、何故ビジネスの場で会食が重要視されるかと言うと同じ場所で、同じ料理を食べるという共通体験に意味があるからだと思っています。(確か以前、田端信太郎さんもそんな事を言っていたと思います)

当然、オンラインですので同じ場所という訳にはいかないのですが、せめて同じ食べ物、飲み物を飲み食いするという体験だけは共有出来ると考えています。

 

もう一つ我々京都の運営スタッフが重要視している、京都コミュニティーという世界観の部分です。そこで、京都の飲み物、食べ物をお送りする事で参加者の方に京都を感じて頂く事、そして京都の事業者の方の一助に繋がれればと思っています。参加費以上のもが届くので、それを楽しみに参加する、というのを促進している訳ではないつもりですw

これが実現出来るのもイベントを支えてくださるローカルのスポンサーがあっての事だと思っています。本当にありがとうございます。

 

さて、最後にもう一つだけ書かせて頂くと、我々運営チームも小さな事ではありますがチャレンジをしていこうと常に考えているという事です。

だいぶ、運営も手慣れてきて、ただ開催するだけなら、なんとか出来るようになってきています。しかし、参加者の方々にスタートアップという大きなチャレンジを要求している以上、ちょっとでも新たな試みにチャレンジしたいと考えて望んでいます。

ひょっとすると、参加者や関係者の方にご迷惑をおかけするかも知れませんが、是非温かく我々のチャレンジをディスって頂けると幸いです。

 

イベントの概要の参照と参加申込は以下からお願い致します。

https://manage.doorkeeper.jp/groups/swkyoto/events/112963

起業家が共有するべきは、成功体験それとも・・・

社長失格

 

社長失格

社長失格

 

早速ですが、10年前に私がスタートアップに関わる仕事を始める時に読んだのがこの本でした。

当時は、とにかくスタートアップの経営者がどのような考え方をするのか?

何をすれば、うまくいって何をすればうまくいかないのか?手っ取り早く知りたかったからです。

今だったら違う読み方が出来ると思うので、ちょっと読み返したくなってきましたが、スタートアップに携わる起業家チームのメンバーが共有するべきなのは、成功体験なのかそれとも・・・というテーマで書いてみたいと思います。

 

スタートアップの起業家が語る成功体験

 

あくまで、一般論ですが、スタートアップの起業家が語る成功体験はそのままコピペ(言い方悪いですね)出来るかというとそうではないと思っています。

なぜなら、起業家はそれぞれ出自も違えば、ビジネスモデルも違う。つまり、聞いた事をそのままやっても再現性に乏しいからです。

また、成長した起業家もやはり一人の人間ですから、武勇伝的に語ってしまう傾向があるとも思っています。

つまり、成功した起業家の話ばかりいくら見聞きしても、実際に実践するのは困難だと思うのです。

 

だからと言って、成功した起業家の話が無駄だと言っているのではありません。

成功体験には、何よりも『あんな風になりたい』とか『あの人も苦しい事を乗り越えたんだ』というモチベーションをアゲアゲにしてくれる効果が大きいと思っています。

そして、フィーリングの合う人とならメンターとかになってもらえる効果もあると思います。

 

共通するべきは失敗の体験だが・・・

 

対して、失敗談には起業家が学ぶべきところが多いと思います。

全然スタートアップとは関係ないですが、野村克也さんの語録に以下のような言葉があります。

 

勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし。

 

ところがこんな事も言っています。

 

「失敗」と書いて「成長」と読む。

 

僕は、起業家の失敗は、出来れば失敗と言いたくないと思っています。むしろ、チャレンジだと思っているからです。

それでも、起業家のリアルな失敗体験というのはなかなか語られる事が少ないと思っています。

なぜなら、実際には起業家一人だけの失敗などなく、関係者、メンバー様々なステークホルダーが関わる中で起こっている事であり、起業家の責任感も相まってなかなか失敗をリアルに語るのは難しいという背景があるからではと考えています。

 

もう一つの背景としては、スタートアップのイベントを企画する人たちは、スタートアップにチャレンジしたり関わったりする人を増やしたいのが本音なので、ひょっとすると失敗談というのは「不都合な真実」なのかも知れません。

 

そんな中、makuakeで華々しい調達をしながら、残念ながら事業活動を終了したハードウエアスタートアップ「BLINCAM」の高瀬さんが古巣?であるスタートアップウイークエンドのイベントに登壇?されると聞いて参加する事にしました。

スタートアップウイークエンドに興味のない方も是非参加してみては如何でしょうか?

 

swmoriyama.doorkeeper.jp

 

startupweekend Kyoto Session VOL7を開催しました


Startup Weekend Kyoto Sessions Vol.7 || Souichirou Hosokawa X Jon Sehyung

 

実は5回、6回と重ねてもう7回目になっているセッションのレポートです。

今回は、初めてLIVE配信でなく録画を配信しています。

その辺の経緯や舞台裏含めたお話したいと思います。

 

1.oVice

詳しくは、Youtubeの方を見て頂きたいのですが、今回Live配信しなかった理由はゲストであるJonさんが開発してoVice(読み方はオヴィス)を利用しながら収録したからです。oViceは、ZOOMとRemoのような個室型のネットワークツールのいいとこ取りをしたようなツールです。イベントなどでZOOMを使うと参加者同士のコミュニケーションは難しくなります。Remoとかだと、個室に移るのでコミュニケーションは個室内のユーザーが中心になります。

oViceでは、話したい人の近くに行けば音声は大きくなり、遠ざかると音声が小さくなるように設定されています。ですので、イベントなどで参加者同士が雑談出来たりします。oViceは、リモートワークになってJonさんがZOOMなどのコミュニケーションツールで使いづらいと感じた点を改善して作ったツールだそうです。

オンラインでのStartup Weekendの運営にも参加した身としては、緩く色んな人とコミュニケーションしながら、全員へのアナウンスも簡単に出来るこのツールは非常に使いでがあると感じました。

ちなみにoViceの名前の由来は、officeとVoiceを組み合わせて並びを変えたとの事でした。動画を見てみて下さい。

 

2.学生起業家としてのJonさん

中身についても印象に残った事とかをお話したいと思います。

裏話を少ししますと、この収録実は2回しています。最初のセッションの録画がうまくいかなかったからなのですが、take2の割りにそんなに出来映えは変わりません(笑)

ぜひ、本編を見ていただきたいのであまり詳しく喋りませんが、印象的だったのはJonさんが研究者がダメなら起業家とすぐ決断した事。

技術がないと何も出来ないと思い、エンジニア としてスキルを身に付けた事。

そして、常に事業化を目指す中で事業資金に使うため、ビジコンで賞金稼ぎをしていた事。そうやって何度も事業を立ち上げていく中で、大企業から相当な年俸で雇用するとのオファーを受けつつ、それを断りながらスタートアップをやっている事などです。

これから起業を目指す人達に、新卒で就職するより起業してバリューを高めれば失敗してもどの経験を元に高いサラリーだって得られるんだから挑戦したらって言っていた事です。

 

3.ダイバーシティと日本の起業環境について

本編では、あまり触れていないかも知れませんが、今の彼のチームはかなりの多国籍のチームになっているそうです。サービスのコンセプトがどこにいても、うまく人と繋がれるものだからかも知れませんが、何度も経験したからメンバーを集めるという事に関してはじめての人よりもノウハウがあるのかも知れません。

Jonさんがビジコン荒らし?をしていた頃にはメンバー探しの一環でもあったけれど、日本人には、あまりいい人がいなかったというのは耳の痛い話でした。まあ、もう5、6年前の事なので今なら違うのかも知れませんが。

日韓のスタートアップ事情についての話はなかなか印象的でした。数年前は、日本の方がビジコンが盛んだったが、今では韓国の方がレベルが高くすぐにでも事業化出来そうな単なるアイデアでないものが増えていると言っておられました。

反面、日本の方が株価が高く同じ10%程度の出資でも金額が大きくなるという話は意外でした。これは、裏返すと日本の方がアイデアベースでもそこそこの金額の出資を受けられる可能性があるという事だと思います。

ただ、それを本当に具現化するだけの力があるのか?という部分に投資家は拘りを持っているのも間違いない事だとは思います。

 

ま、詳しくは、本編みてください。

そろそろ、オフラインでと思っていましたが環境的にそうもいかなそうです。

京都でもオンラインの企画をしていく事になりそうなのでそのあたりの情報も発信していきます。

 

You Tubeデビューを振り返る〜startupweekend Kyoto Session VOL4レポート〜

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人のやることならすぐレポートに出来るのに、と思いつつ遅まきながら火曜日のsessionについて振り返ってみたいと思います。

 

1.You Tubeデビューについて

 

初めてと言っても良いかもしれないですが、自分が喋っているのを自分で見ました。

まー恥ずかしいというか、見苦しいというか。

一応悪かった点、良かった点を反省してみたいと思います。

 

○悪かった点(ほとんどこちらですが・・・)

 

ビジュアルが悪い

 (やっぱりYouTubeって見た目大事ですね。あらためて、ミキのお兄ちゃんとかトミ

  ーズの健さんに似てると言われるのに納得しました)

声が聞き取りづらい(声が悪いとも言える)

喋りがくどい(これはとても大事)

 

○良かった点

 

いい話を引き出せた(勝手に今村さんが喋ってくれただけとも言える)

とにかく楽しそうに見えた(わざとらしくなく)

 

兎に角、音声メディアも動画メディアも向いていない事がわかりました。

もう少し端的にポイントを引き出せれば、見易かっただろうなのを客観的に見れたのは、僕にとってとても良かったと思っています。

 

2.今村さんとの出会いと今回の話題

 

今回は、クエステトラ の今村さんにお話頂きました。

今村さんは、startupweekend Kyotoにおいて多分一番多くジャッジをお願いしているはずです。(すみません記録とってないので不確かですが・・・)

今村さんには、はてなの創業者であるJ-kondoこと近藤さんにご紹介を頂いたのが最初の出会いです。

超交流会という、大学のいち同窓会(失礼)に名だたるIT企業の経営者や投資家などが集まるイベントを主宰されていたすごい方という認識でしたので、「じゃあ、事務所に来てよ。」と言われ緊張してお邪魔したのをよく覚えています。

 

それから、何度もジャッジをお願いし、超交流会では素敵な出会いを提供頂いたりしました。

私の持っている今村さんの印象は、全く肩に力を入れることなく、自然に起業されたというのが印象ですが、やはり学生起業、そしてイグジットを果たしたという実績もあり、色々お聞きしたい事が盛り沢山でした。

ただ、よくよく考えてみると、自分が聞きたいスタートアップの業界裏話的な話より、みんなが聞きたい話を聞いた方が良いだろうと思いそこにフォーカスを当てる事にしてみました。

 

3.今回の学び

 

今村さんの話の中には、スタートアップにおける成功の秘訣が盛り込まれていました。その中で私が印象に残った事を掻い摘んでお伝えしたいと思います。

 

時流に乗る力

今村さんが学生起業した時には、まだインターネットの黎明期、オフコンに代わりパソコンが出たばかりの頃で、まだ誰も明確な勝者がいない時期だったというのは大きかったのだと思います。

 

人の巻き込み力

恩師の先生の話をされていましたが、先生だけでなく同じゼミの仲間や京大の別の優秀な学生をメンバーとして巻き込めた事もうまくいった秘訣だと思いました。

今村さんの巻き込み力の高さもさることながら、京都大学という巻き込まれ力の高い優秀な人材が多かった事もポイントだと思いました。

 

上手くやる力

やはり、成功するには上手くやる事が重要だと思いました。これは、毛利家の三本の矢の例えを使っておられましたが、CRMという分野で自分達単独で戦っていくより、谷井さんの会社と一緒になってやっていくという形を選んだ事に現れています。

更に、単なる合併出なく株式移転いという手段を自ら勉強して選んだという事にも現れていると思いました。

 

戦略

「なぜ、シナジーマーケティングでもっと上を目指すのでなく、クエステトラを立ち上げる道を選んだのか?」という問いに対してCRMで更に上を目指そうと思った時に立ちはだかるのが、セールスフォースでその規模を比べるとネズミが象に戦いを挑むようなものだと思った、と言っておられたのが印象的でした。やはり、冷静に勝てるところで勝負するという戦略も起業家が成功するための一つの要因だと思いました。

 

詳しくは、ぜひYouTubeの方をご覧頂ければと思います。

 


Startup Weekend Kyoto Sessions Vol.4 || Isao Sawamura X Genichi Imamura

 

 

 

 

 

 

学生起業家と学生が語る〜startupweekend Kyoto Session VOL3〜

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https://www.youtube.com/watch?v=AU9yIXbbjkg

早いもので、5月に突貫で始めたこの Sessionの企画も、今回で3回目を迎えました。

今回は、若手学生精鋭メンバーの青木と八木の2人が、京大起業部部長にして、学生起業家の山本周雅さんをお招きして、学生起業や山本さん個人の想いなどなど、についてお聞きしました。

チョロッとだけ裏話を書くと、この二人かなり詳細なシナリオを書いていました。

その通りに話が進んだかどうかは、さておき振り返りを書いておこうと思います。

 

1.カタルシスについて

 

BAR Katharsisは、山本さんと仲間の学生が百万遍の近くで運営しているバーです。単なるBARではなく、いわゆる”語り合う場”という意味にラテン語?のcatharsisをかけた名前だそうです。

 

公式HPによると

「心の中に溜まっていた澱(おり)のような感情が解放され、気持ちが浄化されること」

つまりこころのもやもやが晴れ、ぱっとすっきりすること

katharsis-inc.com

 

だそうです。

人と人とが語り合う。そんな場を作りたかったそうです。

 

2.学生起業家について

 

山本さんは、「起業はリスキーではない。むしろ学生にとっては安定だ。」

と語っています。

これからの世の中を考えると終身雇用は続かないだろう。そこで重要になるのは、何かを作り上げる力だと言っています。

年をとって働き始めると背負うものも大きくなってチャレンジしづらくなる。

ならば、学生のうちにチャレンジするのは決してリスクと感じないというのがその理由だそうです。

 

起業に関する想いもこのように語っています。

 

「起業は自分達の理念を実現する手段に過ぎない。」

 

但し、NPOであれば、株式会社であればそれをやり続けるにはお金を回し続けなければならない。その手段が起業であると。

学生起業ならではのメリットとして、本当にやりたい事を小さくはじめてみる事が出来るのも大きいと言っておられました。

 

3.運営について

 

これだけ、聞いていると情熱だけで突っ走ったのか?と思いそうですが、クレバーな部分はかなりクレバーに行動し、考えておられました。

 

BARの開業資金としては、クラウドファンディングを使ったそうです。

ここにもしっかりとした、戦略と思い切った行動が隠されていました。

クラウドファンディングの勝ちパターンを研究し、初動で十分な根回しをし、スタートダッシュをつける。そして他の人がやらないやり方で広報をして十分PRをしたそうです。

他の人と同じような事をやってもクラウドファンディング中で埋もれるだけ、という事を十分に理解していたからこそ出来た行動だったのでしょう。

 

また、開業の場所も自分たちのコンセプトで「如何に多くの人に語り合ってもらうか」を考えて、大学から少し離れた賃料の安い物件でなく今の場所を選んだそうです。コストと根拠のない自信だけで突き進んでいくケースが多い中、しっかりと考えて行動しています。

 

そんな彼らも、4月以降はコロナの影響で、5月末まで店を閉めざるを得なかったそうです。それでも、オンラインでの活動を強化するなど学生ならではのフットワークの軽さも生かし、再開に漕ぎ着けたそうです。

今は、来店されたお客様の配置や換気にも気を使いながら運営しているそうです。

 

今回は、学生同士という事もあり和やかに、でも何か本当にカタリシスという場にいるような、そんな本音のトークが聞けて良かったと思いました。

やはり学生でしか体験出来ない事を起業を通してチャレンジするという部分はstartupweekendにも通じるものがあるなと感じました。

 

 

さて次回の予告ですが・・・

はい。You Tubeデビューします。

ゲストは、私の記憶が正しければ、startupweekend Kyotoで最も多くジャッジをして頂いているであろう、クエステトラの、というより、超交流会の総帥である今村さんがゲストです。

成長戦略としてのM&AやIPOによるEXIT。そして、再度の起業の背景や経緯など、あれやこれや色々聞いてみたいと思います。


Startup Weekend Kyoto Sessions Vol.4 || Isao Sawamura X Genichi Imamura

 

是非お楽しみ下さい。

今回の放映もアーカイブとして残っていますので、お楽しみ下さい。